抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

年納めはディズニーで!「シュガー・ラッシュ:オンライン」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 さあ今回で2018年の映画館での映画鑑賞はおしまいになります。クリスマスイブに家族連れやカップルに囲まれての1人シュガー・ラッシュ。よく頑張った。来年もよろしくお願いします!「アベンジャーズ/エンドゲーム」までは死ねない!メリークリスマス!!

シュガー・ラッシュ:オンライン (吹替版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

(以下ネタバレ有り)

 1.ディズニー版レディ・プレーヤー1

 今回の作品は予告編の売りかたでもディズニー・プリンセス大集合ってこともありましたが、中身をみても大雑把に言えばディズニーがレディプレを作った、という感じ。プリンセスだけではなく、ルーカスフィルムやマーベルなど、ディズニーの傘下のキャラクターもいっぱいでてきましたし、なんとスタン・リーも登場してくれました。

個人的にはI'm grootを初めて吹替で聞いたのがツボでしたね。

 ほかにも実在の、という点ではamazontwitterなどのSNSやポップアップ広告のウザさ、コメント欄は見るな、動画は猫と赤ちゃんばっかり、と実際のインターネットあるあるを利用した小ネタも大量投入。膨大な企業が実名で登場しています。

 レディプレとの似ている点ではもう1つ。レディプレでの第1の試練がレースゲームでしたが、シュガー・ラッシュもレースゲーム。その為、中盤でのスローターレースではかなりレディプレを意識したかのようなカットが多かった印象です。但し、比較してしまうと、レディプレの方が楽しかったかなぁと個人的には思いました。そうそう、キングコングもビルに上ってましたね。

tea-rwb.hatenablog.com

2.目的のズレが…

 ラルフとヴァネロペがインターネットに飛び込む理由は、ヴァネロペのゲーム、シュガー・ラッシュを守るためにゲーム機のハンドルをebayで購入すること。その購入資金集めが前半から中盤にかけてのドタバタで前述のスローターレースやラルフのおかしな動画撮影が繰り広げられます。ところが、楽しいのもこの辺りまでで、ヴァネロペがスローターレースのなんでもあり感に居場所を感じてしまい、シュガー・ラッシュに帰りたくなくなってしまう。この段階でラルフの努力の甲斐あってハンドルを買うだけのお金を稼ぐことに成功しており、話は終わっているんですよね。

 冒頭からラルフは現状に満足していて、ヴァネロペは刺激を求めていること、両者が違うことも強調されているのでこの点で両者が訣別するのはいいんですよ。そもそも、ラルフは前作でヴァネロペの親友という自分の存在意義を獲得した状態になったのでそれで充分だと思うのも当然だし、プリンセスであることがわかってもバグを利用するレーサーであることを選択したヴァネロペ。自分が何者かの保障が他者にあるラルフと自分にあるヴァネロペは別の道を目指して当然だとは思うんです。

 だからこそ、ここから話がヴァネロペに固執してとんでもないことを引き起こすラルフ、それを2人、それどころかディズニープリンセスも勢ぞろいで解決ってな具合に進んでいくんですが、この自業自得の地獄をなんとかするのはともかく、その途中の心情は全部台詞で言っていて少し説明べただなぁと。

 

 全然関係ないけどクリスマスソングといえば私はコレ!仙台で延長勝ちして号泣した試合!私からMerryX'mas!東京からMerryX'mas東京ガスis coming to town 聞こえてくるでしょ!歌声がすぐそこに!東京ガスis coming to town lalala…

3.前作と比較しての違和感

 今回の作品、普通に面白いんですけど、どうしても解せないのが最終的な決断なんですよね。

 ヴァネロペは夢を求めてオンラインゲームのスローターレースの世界に居場所を移すことに。ラルフはどこにいてもずっと親友だ、と決断を後押しすることになるわけですが、まあ単純にラルフが可哀想という以上にヴァネロペの決断に疑問が。

 途中で嫌いじゃないとか言ってたくせに、シュガーラッシュを捨てているし、自分を受入れてくれた15人も捨てているわけですよ。まあ彼女がいなくなってからのゲームセンター側のキャラの反応がないのでシュガー・ラッシュの15人、あるいはゲーセンの住人もヴァネロペを捨てているんですけど。しかも自分の居場所を求めて他のゲームにコードを書き換えてまで乗り込むって、それ前回の悪役のやったこととさして変わらないじゃないですか。その決断がシャンクたちスローターレースのキャラに受け入れられているからOKなら、ラルフが来るまでのシュガー・ラッシュの状況だって別に問題ないし。さらに言えば、キャラの一つ(しかも人気)が突然消えて戻ってこないゲームなんてハンドルが復活しても故障扱いじゃないですか。即スクラップ行きですよ。都合のいい時だけリアルの方を描写して、肝心のところをスルーするのはなぁ…