どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
今月は公開される映画の予習作品ばっかだなぁ、ま、映画館がフリーパスだしいいか、とか思ってたらネトフリで見たかったヤツがメッチャ今月限りになってるから最後の1週間にあせるあせる。劇場の予定を9月以降に組みなおしてネトフリ集中態勢に入ってました。っていっても、「さまよう刃」「イノセンス」三谷作品なんかも見切れなかったので悔しい。ネトフリの期限表示、もっと早くなりませんかね。
結局15本見てるんですから見過ぎです。(なお31日は4本も見た模様)
リング
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
ホラーは見ないけど、基本だし一応見ておこうって感じで鑑賞。
もはや猿の惑星並みにネタバレされまくってる井戸、そしてテレビから出てくるシーンは今見ると笑ってしまう。
しかしながら、静寂の使い方も上手く怖さの演出がうまい。ずっと緊張しっぱなしではなく、怖くするシーンをビデオのところに絞ってるのがまたいい。
今の子が見たらガジェットが訳わかんないよね。箱型テレビにビデオのダビング、連絡は固定電話。
ただ、旦那さんが流石に便利キャラすぎるよねぇ。あとはホラーにするには仕方がないが警察無能問題も。
ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
細田監督予習で原作しか追ってないワンピース映画を。今連載中のワノ国編も楽しみです。昔のアニメのエピソードをやってるイメージでしたけど、時々ちゃんとオリジナルの映画もあるんですね。リリー・カーネーションの造形とかはかなりデジモンっぽい印象。
閑話休題、第一の試練の金魚すくいまででそれぞれのキャラの性格と能力をざっと説明するのが非常に上手に感じた。ロビン、チョッパー、ルフィは身の能力を出し、且つ金づちなことも説明。サンジの女好きやゾロの抜きたがり、ナミのツッコミにチョッパーのバカさ、ウソップの調子のよさ、全部デフォルメしながらも綺麗に表せてる。
そんな中で仲間たちがバラバラになっていく中盤までは素晴らしい出来だったが、後半から終盤に一気に大失速。仲間を失った腹いせに仲間をバラバラにする敵相手に新しい仲間と戦うこと勝つのはまだよかったが、それまでの仲違いが目覚めたらなかったことのようになっているのはなんの解決にもなってない。結局この麦わら海賊団は外から突かれれば瓦解しかねない脆弱な信頼しかないといっているようなものだ。まあ正直オマツリ男爵、ちょび髭海賊団にお茶の間一家も描こうとしすぎてあまりにも終盤詰め込みすぎてるのが原因だろう。
敵キャラもかなりご都合的ではあり、ゾロ・サンジ・ナミがカッパに負けるのもロジックが全くないし、オマツリ男爵は自動追尾の矢をもっと使えば勝てたはずである。大体、無から矢を生成しているのに能力の説明がないので花の力なのか、悪魔の実を食べたのかはっきりしない。
時をかける少女(2006)
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
輝かしい青春のきらめきがぐっと詰まっていて、とても眩しい。失ったり、経験したりして初めて気付くことを通過していく真琴の魅力満載である。
タイムリープとしても、同じ構図や特徴的な場面を重ねているので、今がいつなのかの混乱もない。
ただ、もう1人がタイムリープすれば1回復するシステムの謎、そしてタイムリープとは似て非なる時間停止且つ特定の人物のみ時間停止空間での挙動を許すという荒業。そこら辺だけが飲み込めなかった。
バケモノの子
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
バケモノの世界に迷い込んだ少年が頑固で不器用な師匠と出会い、一方でちゃんとしてる対比先もある前半は面白くなる要素しかなかったのに、現実の渋谷に帰れるようになった時点で?マークが。
結局そこからは焦点がボケてるし、闘技場での決闘は10カウントが明らかに贔屓している。勝負のロジックもそこで潰えるので何を楽しく見てればいいのか。もう少し熊哲の成長も真摯に描いて欲しいし、ラスボスのこともちゃんと描いてないから思い入れのない敵になってる。
んで結局結論としてはバケモノの世界は純だから人間入れるな!で終わっちゃうじゃん。それでいいの?という気が。
ミッション:インポッシブル ローグ・ネーション
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
相変わらず見てるこっちが冷や汗でるトム・クルーズのアクションはアバンから素晴らしいし、今回はピーチ姫役にもなるベンジーは最高だった。いつもよりチームワークが重視されている感じもあったのもよい。OPの飛行機捕まり、拷問部屋でのアクション、オペラ会場でのバレずの戦闘、水中極限状態にモロッコのバイクチェイス。そしてロンドンの街中での戦い。イルサもボーン・ドクターを単独撃破するし、イーサンとのコンビでの戦いもよかった。
一方で、CIA長官の言う通り、今回も運が良かっただけのシーンも垣間見えたのも事実。また、レッドボックスの中身を暗記して本物を壊す、なんてことをせずに保険でコピーをとっておくべきでは。これもコピーなわけだし。イーサンの頭の中にだけ大金の情報があるならそれだけで国家から命を狙われる理由になる。
そして本当はベンジーも見捨てるべきだし、ブラントの立場が正しいと思ってしまう。このあたりは、イーサン・ハントのまま結婚して嫁さん狙われたイーサン・ハントスパイとして調子乗りすぎて大事なこと見失ってる説に捕らわれてるのかな…
オーシャンズ11
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
これだけのスターがいてキャラは渋滞しない凄さと豪華さ。ブラピもジョージ・クルーニーもクール。
ルパンのようにそれぞれがプロフェッショナルの仕事をして成功に導くのはカッコいい。そこに痺れる憧れる。その中でプロフェッショナルに徹せないマット・デイモンの成長が描けたりとキャラの棲み分けもできてる。
事前に潜入の方法は教えておいて、実はの裏切りがあり、最後の脱出はその場で見せるのでカタルシス満点。ビデオのくだりは部屋の描写がビデオオンリーになったので気づいたけど、古典的手法だし。
テスが元鞘になるロジックだけは分からんが。
ルームメイト
WATCHA1.5点
Filmarks1.5点
今邑彩さんの原作がかなり面白かったのでいつか見ていたいと思ってた本作。なんか全くの別物に。
冒頭から事故の記憶のない主人公、顔の映らない死体と思しきカット、仕事もしないフカキョンが養っていることになっている謎。原作を知ってるがゆえにミスリードにはなりましたけど、からくりは早めにわかるというか。ルームシェアに至る段取りとか強引すぎてわかりやすいですよね。ようは、劣化版ファイトクラブですよね。
それをやるにしても、うーん、例えば交換日記をもっとうまく使うとかしてくれればよかったのに。4人目とかも全く意味ないし、殺す理由もいまいちぴんと来ない。
この監督、Anotherも全くの別物に仕立て上げてるし、単純にスプラッターがやりたいなら原作モノをしないでほしい。原作と名がついているのに、キモが変わっていたら詐欺ですよ。
スラムドッグ$ミリオネア
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
単純に良くできてたなぁという印象が強く残った。
いくらスラム育ちでもあっこまで正解したせいで警察に逮捕までされる法律があるのか謎なのと、割とクイズ王的な人なら知ってそうな問題なのにここまでそんなに到達してないのが真実味が薄いかな、とも。だって8問正解で1つはオーディエンスを使っていてほぼ答え合わせみたいなもん、1つは50:50を使っているから残り全部勘だとしても(1/4)^6×1/2だと思うのでおよそ8000分の1。低い数字ではあるけれど天文学的にありえない数字ではないと思うんですよね。それでいて、出来るなら奇跡的にそうなった、ではなく出題が彼の人生通りだった理由も欲しかったかなぁ。
あとはどっちかっていうと日本でやってたミリオネアとかもまんま同じだったんだ、という感心が残りました。
ミスト
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
ラストが胸糞らしいとは聞いていたが、思ってたのとジャンル違い過ぎて少し採点が落ちたかも。
わからない何かに怯えるサスペンスかと思いきや、異次元のバケモノが襲ってくる様相で、フラグの立て方、離脱の仕方なんかを見ててもホラーの作り方だったのかな、と。ただあまりにもバケモノのB級感というか、それが強すぎてなんか笑っちゃって。
特殊な状況下に追い詰められた人間の描き方という意味では迫真だったが、それ以外のところに乗れないところが多かったのも事実。ホームセンターのDIY戦闘が良かったイコライザーを見てしまった後だと、もう少し備品も使ってほしいって思っちゃったり。
ハート・ロッカー
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
中東に派遣された米兵爆弾処理班の様相を極めて丁寧に描いていて息が詰まる。
のだが、ゼロ・ダーク・サティに比較すると、終わった瞬間のカタルシスが無く、途中にあったスパイなのか否かの話なんかがすっぽりどうでもよくなっている。言い方は悪いが、オスカーもこれに監督賞や作品賞をあげるなら、今年のデトロイトをもっと激賞してあげてほしい。
ナイロビの蜂
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
妻の死の謎を何も知らなかった夫が追いかけるうちに巨大な陰謀の一端を暴くことになる、というサスペンス。
サスペンスの一面はあるものの、夫婦の愛の話としても成立していた。ただ、妻テッサからのあまりに強引なアプローチや、テッサからアフリカに連れて行ってと懇願した経緯、そして探っていた陰謀からすると、その愛情すらも偽装だったのでは、などと考えてしまい、それは最後まで否定しきれなかったのがなんとも。
前半の結婚生活とナイロビでの現在がかなり時制が入り乱れてるのもちょっとわかりにくかった。
あとは、陰謀の証拠が極めて末端のものしかでないことや、延々と警告だけされ続けるだけで緊迫感や爽快感は少ない。もっと例えばベルリンのテッサのメール相手なんかが無事な理由がわからない。
デスプルーフinグラインドハウス
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
タランティーノ初体験。TBSラジオ東京ポッド許可局の映画祭論で名前が出たのでチェックしてた。
冗長な車内の会話シーンや酒場での長々としたダンスや会話がアレだが、カーチェイスシーンやカート・ラッセルの狂気はとても良かった。
ただ、第1幕にしろ第2幕にしろ女性陣の側が純粋な被害者かと言えば交通法規を無視してるわけで、それだけで素直に極悪人の変態をやっつけたぜやったー!とはならなかった。
あと地味に致命的だったのがカーチェイスが醍醐味に見える映画なのに、道路に他の車が居なすぎて。明らかに行動のメインが車に思われる場所で駐車場に他の車があるのに道路には走ってないのが気になってしまった。
009ノ1 The End of the Begining
WATCHA1.0点
Filmarks1.0点
予算がないんだなぁ、というのが丸わかりなCGはいいけど、せめてその分他でやる気を出してほしい。
岩佐真悠子はヌードみせたくないのは構わないが、アクションまで人にやらせてるならこの仕事をやる意味はなんなのか。アクションが良くてもほぼバックショットや体だけ、髪を振り乱しても次のカットで整った髪に。スタントがやったのが丸わかり。そのおかげで動きのいいアクションでもカットが変わりすぎてわかりづらい。
心の声を聴けるギミックも、あれがあるなら最初から使えば問題ない場面が大量にあるし、そもそもゾンビ状態の敵を倒すロジックもない。そういった諸々も全部喋って説明してるのも腹が立つ。
何度も繰り返される「モンスター」という台詞も違和感。モンスターっていうか、サイボーグな訳だし、例えば「バケモノ」の方が分かりやすい。言葉自体も、不必要に不自然なタイミングで出てくる。この辺は本来イレーナなのに黒髪の日本人がやってるのが問題か。ハガレンは西洋が舞台でも、一応金髪だったりやる気はみせてくれてた。
009フォロワーとして見るには見たが、石森章太郎に土下座してしかるべきでは。
はやいとこ邦キチ!映子さんにネタにしてもらうのがせめてもの供養か。
アップルシード
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
普通に楽しいSF。少し背景説明が欲しかった状態での冒頭10分での戦闘描写。この時代のCGアニメーションでここまでできるんだぞ!という気概を示したかったのだろう。実際、映像美としてとても良くできてる。
見るからに怪しいやつらが裏切ってくれるのでストーリーに大きな驚きは無いが、ヒトミを助けるためなのか、母の遺志を継ぐためなのか、デュナンの行動原理が少しわかりにくかったかも。
あとは、人間とバイオロイドの区別がつかないので、誰が人で誰がバイオロイドなの結構混乱してしまった。
エクスマキナ EX MachinaーApppleseed Saga
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
相方の体を持つバイオロイドの登場で、人とは何か的なSF要素を期待したが、割とありきたりな世界征服を目指す悪役、なんかただの活劇になった感じ。
前作の味方だったアテナの怪しい動き、土師さんの声が悪人すぎて気になる医師含めて、かなり面白くなりそうな序盤だったがとんだ尻すぼみ。ポセイドン吉野やアテナが裏で噛んでいないのなら、ミスリードがすぎる。というか、ハルコンの作戦がそもそも成立しなくなってしまうのだが。ラスボスもなんかイマイチで悪役の使い方が全体的に下手くそ。
ついでに言えば、ナノマシンで興奮状態によってプログラミングされてしまったのなら、事態は解決していないし、なんなら戦地に赴くこと自体がおかしい。
それと、ジョン・ウーが絡むとアニメでも鳩出てくるんだ。