抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2017春ドラマの振り返り(貴族探偵・孤独のグルメSeason6)

どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

春ドラマに関しては、原作から大好きな本作「貴族探偵」とアニメ版で大好きだった「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」そしてご存じ「孤独のグルメ」を鑑賞予定でしたが、櫻子さんを演じられる観月ありささんに違和感しか覚えず結局櫻子さんは撤退しました。ですので、2作品の感想です。アニメ同様ランキング形式となります。

(以下ネタバレ有り)

第1位孤独のグルメSeason6(WATCHA4.5)

孤独のグルメ Season6 DVD-BOX

 抜群の安定感でSeason6まで到達した孤独のグルメ。いつの間にやら見だして、福岡SPなんかは大興奮で見ておりましたが、シーズン通して見だしたのは前回のSeason5からでした。松重豊さんの食いっぷりが本当にたまらんですね。

 さて、今回のSeason6ではミャンマー料理とか担々麺とか、私の苦手な辛み成分がやや多めな気がしました。が、私が苦手だろうと五郎さんはめちゃくちゃ美味そうに食う。辛いモノは極めて苦手、君子辛きに近寄らずがモットーの私にも魅力的に映るあたり、流石でした。個人的なお気に入り回は太子堂の回転寿司と道玄坂皿うどんですね。皿うどんは太麺もあったのが非常に素晴らしかったです。

第2位貴族探偵(WATCHA3.5)

貴族探偵 DVD-BOX

 事前に大きな不安がありました。コレはキャスティングに尽きますよね。貴族探偵とは、原作でたくさんの女性を口説き、しかも相手の女性も満更でない感じ。高級スーツに身をつつんで髭を蓄えた長身の紳士です。それを嵐の相葉雅紀さんが演じられると。正直不安以外の何物でもなかったです。月9だからジャニーズなのか、それならせめて嵐なら松潤とか、他ならディーン・フジオカとか…とにかく動物と戯れてる可愛い枠という印象だったので相葉くんの起用に関して、私としては圧倒的に否でした。

 もう1点不安だったのが、原作ストックです。高徳愛香がメインということは、貴族探偵対女探偵を中心に行くはずだと思いました。必然的にどうしても話数が足りない上に、この本自体の最後の短編では連ドラの最終話としては少し弱いように思えました。あと、文字ならともかく演じるとなると師匠回想がしつこいかなぁと。

 こういった不安を抱えた上、相変らず原作厨な私の悪い癖ですが、ダメなんじゃないの?という感じの態度で見ていきました。

 で、実際の本編はというと、「貴族探偵」の方にはなかった多重解決を全ての事件でやりきった(しかも多重解決の形式を最終回では見事に逆転させた上で原作の重要な部分を壊していない!)上に、貴族の正体を探るというオリジナルの要素をうまく絡めて、師匠の死の真相、事件の度に遭遇する貴族、原作と違って総出演の使用人も含めて着地はうまくいっていたと思います。

 また、各話の最後にコメディだと明記したように、推理ものでありながらギャグパートも見事。実際の事件を考えると不可欠な警察にコメディリリーフとなるオリジナルキャラを登場させ、演じた生瀬さんのおそらくアドリブのような台詞の数々が面白かったし、田中さんのまとめや解決編のVTRは常にワイドショーや情報番組、火サスとかパロディ祭りでした。再現VTRの配役も仕方も意表をついていて滝藤さんや松重さんのなかなか見えない一面を見ることができました。

 不満があるとすれば、根本ではあるもののやはり貴族探偵自身ですね。相葉くんはかなり頑張っていたとは思いますが、やはりどうしても違和感は拭えず。そして、あくまで本人は頑なに何もしないことで有能さを示していた原作と比べると、本人の有能さが垣間見えすぎたかな、と。彼に人間味を感じてしまうとそれは貴族探偵というキャラからぶれてないかな?とは感じました。

 とはいえ、想定以上の出来に結構満足しています。第2位なのにここまで長々と書いたことでそれは察せていただけるかと…