どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
えー、早くも上半期が終わります。嘘でしょ。色んな超大作もあり、映画ファン的にはかなり密度の濃い半年だったのではないでしょうか。
ではレギュレーション。2019年1月~6月に日本で新たに公開された作品が対象で、昨年と同じくネトフリ独占配信は年末に統合するので入れません。(まだ手を付けていないともいう。)また、上半期ランキングとは言いますが、未見の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」「ガールズ&パンツァー最終章第2話」等は含まないことになります。端的に言えば、このブログの「迫り来る嵐」~「きみと、波にのれたら」の45本が対象となります。
10位に「スノー・ロワイヤル」と言ったな。あれは嘘だ。ではでは行ってみよう~!!
10位 運び屋
クリント・イーストウッドの久しぶりの監督・主演作が10位に。なんか暗そうなポスタービジュアルと違い、陽気で元気な爺さんがドライブしているのを眺めながら、金より時間だなぁ、とか思う作品でした。ラストに刑務所で百合を育てているシーンをハッピーエンドと捉えるのかどうか、難しいところ。
ちなみに、うっかり集計を間違えてTwitterでは10位は「スノー・ロワイヤル」だなんて呟きましたが、残念ながらそちらは11位となります。
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9位 グリーンブック
流石、アカデミー賞作品賞受賞だけあって、しっかりしたクオリティの作品でありながら、ちゃんと人種差別を描いていた作品でした。「ブラック・クランズマン」とどっちがいいと思うかは、これまでのスパイク・リー監督作を見ているか、とかそういう部分に左右されるのだとは思います。個人的にはこっちのほうがより大衆的で、楽しい作品に仕上がっていた、という判断。人種差別を考えるときに楽しい、が基準で良いのか悩みもしますが、一応映画はエンターテインメントなので。
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8位 海獣の子供
「君の名は」の大ヒットを受けてGOサインが出たと思われるアニメ映画が乱立している今年ですが、この作品は遥か前から作ってけど時間がかかりすぎてこのタイミングでの公開になっちゃった、という作品。
それだけ時間をかけたのもよくわかる圧倒的作画。祝祭シーンでの表現はまさに波に飲まれるようで、手書きアニメーションでの到達点のひとつを見せつけられた印象です。
7位 ザ・プレイス 運命の交差点
これすっごい面白くて好きだったんですけど、全然話題に上がらなくて悲しい。
イタリア映画で、カフェのワンシチュエーションから絶対に動かない。なんでも望みを叶える男が様々な願いを持ってやってくる客たちに代償行為を要求し、その運命の糸がどんどんと絡まっていく。ほぼ同じ絵面で100分持たせる演出力、演技力、そして何より考察を掻き立てるつくり。映画が持ってる知的好奇心をくすぐる力がフルに入っていると思います。
6位 女王陛下のお気に入り
説明不要の三重奏。オクタヴィア・スペンサー×エマ・ストーン×・レイチェル・ワイズ。歪んだレンズが映す英国宮廷の醜い人間模様がたまらない。誰か一人欠けてもいけない、至高の演技合戦、そして抜群の衣装や小道具にも注目。まあでもすっごい変な映画なので、人を選ぶとは思う。
昨年は上半期のトップ5までが年間ベスト10に生き残りましたが、今年はどうなるか。
5位 アベンジャーズ/エンドゲーム
もっと説明不要なMCUの大きなしめくくり。もう日本公開も終わったのでネタバレしてもいいかもしれませんが、敢えてネタバレは避けておきます。物語的には気になるところも多かったりしたものの、映画という側面だけでなく、主要キャストの葬式に参列した、という思いでこれまでの10年間分を合わせて少し得点が多めになっております。っていうか、公開されて2.3日なのにTLやらFilmarksやらみんなスパイダーマン見に行っていて驚き。初動速いって。
4位 プロメア
8位の「海獣の子供」が手書きの日本的アニメの最高峰に到達したなら、こっちは3DCGと手書きの融合という点で、日本アニメの可能性を更に広げた作品。アニメ的快感が単純にすさまじいのに、そこに全力で贔屓目に見る対象の中島かずき×今石洋之コンビの外連味までプラスされたらそりゃたまらんですよ。
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3位 ジュリアン
ホラー苦手な人間ですが、事実上ホラーと言っていい家族地獄モノ。離婚調停中の夫婦の間の息子の視点から家族を描く。父親isマジ恐怖。ウチの父親が暴力性を手にしたら(酒飲んでると暴力性を既に孕んでいるのは明確だが)きっとこうなると思わされて、すっかり自分の中では大切な作品に。「葛城事件」とセットで父の日に贈ろうか悩みました。
2位 蹴る
「ザ・プレイス 運命の交差点」以上に見た人が少なそう。
電動車椅子サッカーを描いたドキュメンタリー作品で、パラスポーツとしての面白さ、障がいを抱えること、生きるということ、道具とスポーツ。いろいろな観点から考えたくなります。これ見たこともあって、ただのJリーグ・海外サッカー好きから卒業してもっと広くサッカー全体を見たい、と思うようになり、TBSラジオ「Session22」のブラインドサッカー特集公開収録にも参加しました。7/7には、ブラインドサッカーの全国大会決勝戦も観戦してきます。
1位 スパイダーマン:スパイダーバース
正直今年はコレでベストは動かないと思います。アニメーションとして圧倒的な凄さ。いくつもの世界観が融合しながら、それを描き分けるという狂気。「プロメア」「海獣の子供」がベスト10にはいってくるのも、これを3月に見せられて日本のアニメどうすんの、これ作画で勝てないじゃん…と思ったところにドカンと来たから高評価につながったということもあり、この作品が大きな基準になったのは間違いありません。
おまけ:過去作こみのトップ10
配信、テレビ放送、名画座等で見た昨年までに公開された約150本を含めた200本ぐらいの中からのトップ10です。
10位 インファナル・アフェア
9位 ザ・プレイス 運命の交差点
8位 耳をすませば
7位 女王陛下のお気に入り
6位 アベンジャーズ/エンドゲーム
5位 プロメア
4位 ジュリアン
3位 蹴る
2位 スパイダーマン:スパイダーバース
1位 セント・オブ・ウーマン/夢の香り