抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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そしてゴジラは神になる「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 今回取り上げるのは、「アベンジャーズ/エンドゲーム」並みに今年の上半期最重要作モンスターバースの第3弾にしてハリウッド版ゴジラ最新作。5/27のジャパンプレミア試写会に当選して鑑賞してきました。キャストのみなさんの挨拶とかもあったんですけどね、前日にイッテQで大爆笑していた木村佳乃さんが眼前にいるとやっぱ女優だ、すげーとか、渡辺謙デカイ…とか、チャン・ツィー細すぎ…とか、いろんな感想がよぎったのはまた別のお話。

 正直感想の言語化がこれほど難しかったのは久しぶり。いやー、支離滅裂かも。すんません。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック)

WATCHA4.0点

Filmarks4.0点

(以下ネタバレ有り)

 1.東宝特撮への想い爆発!溢れ出る怪獣愛

 モンスター・バースとしては前々作ですが、直接的には前作にあたる2014年のギャレス・エドワーズ監督版ゴジラ通称ギャレゴジはずーっとゴジラの姿を見せないことで1954年度版の初代ゴジラへのオマージュとしていたりと、結構ハリウッド版でも日本のゴジラへのリスペクトが払われている印象でしたが、今作でもそれは明確。

 ゴジラの姿自体は割と早い段階で見せてはくれますが、なんといってもラドンモスラ・ギドラの皆さん。いきなりモスラがタマゴから孵って幼虫になるのを見せるスタートなのでまあ楽しい。モスラは当然のように繭を作って成虫になるのでしっかりモスラファンへのサービスがしっかりできているでしょう。

 マイケル・ドハティ監督が大きく参考にしたように思えるのは平成VSシリーズやミレニアムシリーズ、そしてFINAL WARS

 特に世界中17か所で怪獣が暴れる設定、渡辺謙を中心にゴジラを追って神話世界、そしてゴジラを見つけるシークエンスは轟天号。流石に「海底軍艦」を始めとしたゴジラの出ない東宝特撮を見てるとは思わないので、FINAL WARSが底にあるのでしょう。

tea-rwb.hatenablog.com

 

 ラドンは火の悪魔として登場しているので、完全にファイヤーラドン。これはゴジラVSメカゴジラに登場したラドンの特殊形態ですよね。

 それからゴジラは最終的には熱核融合を起こした状態になるので、これはバーニングゴジラと捉えていいと思います。これはVSデストロイア


tea-rwb.hatenablog.com

 

 と同時に製作期間を考えるととても見ているとは考えづらい虚淵ゴジラ(ジャパンプレミアの司会の方も今回のゴジラは119.8mで過去最大と言っていたのでゴジラ・アースは無かったことになってるらしい)。その第1作怪獣惑星の前日譚を語った「怪獣黙示録」の内容としても非常に近いものがあります。

 いずれにしても、ラドンが飛べばしっかりその下では旋風が起き人が死ぬし、モスラが羽化するシーンは暗めに進んでいる全編の中で神々しく明確に善なる存在であることを象徴します。ギドラもアニゴジを無かったことにするなら過去最強級ですし、ゴジラとのバトルはとても良かった。監督や作り手のゴジラたちへの愛を非常に感じる出来だったのは間違いないです。

 序盤、少しカメラが怪獣たちに寄り添いすぎて全体像が見えないかなぁ、と思っていたのですが、最終決戦でのギドラVSゴジラではしっかり全身を見せているのでそこを際立たせるためのもの、ということで納得。迫力ある映像になっていたと思いますよ。f:id:tea_rwB:20190529113147j:image

2.どうしてもノイズになる人間パート

 正直、今回のゴジラがアリなのか、ナシなのか。見終わってから自分ではすぐに判別できなかったんですよね。というのも、圧倒的な怪獣描写を打ち消すレベルじゃないかというぐらいのぐっだぐだの人間パート。

 まずもって中心となる家族の問題の深堀がそこまでできていないので彼らの心情がどうも分かりづらい。そもそも襲撃された時点でみんな殺されているのに必要な気がしない人質として連れていかれ、そしてノリノリで南極のギドラ起爆に協力してるし、で大体の話は分かる。わりと勿体ぶって裏切りでしょ!どん!とだすほどでもないというか。モナーク内部に裏切り者がいないとあり得ない計画ですからね。

 それにしたってこのお母さん。えーっとエマ。あまりにも考え無しというか。エコテロリストと組んで怪獣を起動し、人類を多少減らすつもりだったみたいですけど、うっかり起こしたギドラはエコシステムとは別の部分だったから人類滅亡じゃんヤバいって焦る展開なわけですけど、いや待てよと。いやいや組んでる相手と怪獣たちが制御不能になる事態を想定していたらそこまで焦らんだろうと。考え無しにもほどがある。前作ギャレゴジで息子を失ったのに、同じ境遇の人を大量に生む可能性に思い至ってない。残念の極み!

 そんな状況で一番重要な機械をあっさり盗まれて、あっさりボストンのフェンウェイパークにまで持ってけるマディソンも持ってかれる敵側も流石にバカじゃんと。よく考えたらゴジラ映画ってこんな感じで人間側にご都合主義の塊みたいな状態が続いていたなぁ、なんて思いましたけど。そんな奴らが集まっての家族ムービー状態は正直イラネと思うし、そこでの囮になる決断するエマにも同情の余地が無いし。っていうか、あの機械万能すぎるし、修理もさらっと出来すぎだし。

 苦言を呈するなら、モナークの方も。こいつら結局何したいのかもよくわからない上に、南極ではどう考えても眼前で逃走する敵をみすみす逃していますよね。えー。怪獣に滅茶苦茶寄り添ってモノを考えすぎだし、色々解説してる側ですけど何故それを知っている?その程度の根拠で動いてたの??という感じがあまりにも。前作からの継続登場となるサリー・ホーキンス渡辺謙は死んじゃいましたし、モナークはもう解体でいいんじゃないっすかね。

っていうか渡辺謙の死に方!芹沢博士がオキシジェンデストロイヤーとともに散った初代のオマージュなのか、「パシフィック・リム」のパクリなのか知りませんが、核持って特攻隊ってそれ日本人役にやらせるかねぇ。まあこの映画言うだけ言って放射能の影響はほとんど描写されないからただの爆弾程度に見えるんですが。

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3.そしてゴジラは神になる

 先ほど、引き合いに出した「怪獣黙示録」。おそらくこの映画を表現する言葉としてこれ以上ない的確なものだと思います。

tea-rwb.hatenablog.com

 世界各地でギドラの声に呼応して暴れる怪獣たち(欲を言えばもっとそっちも見せてほしかった)。ギドラが火山に立った時に手前には十字架が。これもう完璧にヨハネの黙示録を示唆していますよね。

 そこで一旦はオキシジェンデストロイヤーで死亡したと思われるゴジラの復活。こっちは完璧にキリストの再臨。ゴジラが王でギドラが偽の王なんて言われ方もしてますが、「再臨」をググったら黙示録のはじまりに偽の王の出現も含まれているのでまあ間違いないでしょう。それを踏まえて、ギドラに勝利したゴジラが神として人間を含めた怪獣たちの頂点に君臨する、完全に宗教的な映画だった訳です。

 そこで我に返って思い出します。え、この文字通り神になったゴジラとコングが戦うの…?と。エンディングの部分で、髑髏島の洞窟にゴジラとコングが戦っている絵が見つかったとか、色々繋げるためのアレを入れてましたけどさあ。島の守護者としてのコングと善悪を超越した救世主となったゴジラが対決する未来が見えねぇ。ゴジラが襲ってきたとしても、今回の映画の理屈だとゴジラにへいこらするコングさんという状況にしかならないはずなのでは…?

 とりあえずぱっと調べた感じ、今回出てきたメンバーだと、カイル・チャンドラー演じるパパで生物学者のマーク、モナークの神話博士(この時点でコイツ役に立つの?感が凄い)のチャン・チィーは続投するようなのでどう料理するのか。来年、もう来年すぐにやるんですね。ちょっと不安です…