抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2019年1月~3月に読んだ本の記録

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

※今年劇場化される屍人荘の殺人のネタバレを含みます。

…と思ったら3ヶ月で『屍人荘の殺人』1冊しか読めてねぇよ!読書の時間が全然取れてねぇ!!

 屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

 

 このミステリーがすごい!2017の第1位にして、新人作家、鮎川哲也賞受賞作。山荘でのクローズドサークルでこのタイトルなら館ものだろう、とくれば新本格物として読まないわけには、と思っていたら凄いスピードで劇場化が決まったので、珍しくハードカバーで買いました。

 大大大大大傑作です。やべーもん読んだ。100ページぐらいでひっくり返ります。これ実写化無理だって。人生オールタイムベスト級。

 スマホの発達した昨今、なかなか難しいクローズドサークルの作り方がバイオテロによるゾンビの包囲という斬新すぎる設定なだけでも面白いのに、それが連続殺人事件の大きなファクターになっていたり、名探偵役と思われた神紅のホームズ、こと明智があっさりと中盤でゾンビに殺される衝撃。探偵役の交代、という意味では倉知淳「星降り山荘の殺人」や麻耶雄嵩「隻眼の少女」なんかが思い出されるし別に珍しくはないんだけど。

 やたらと語り手が震災の話をするなど、不穏な動きを見せていましたが前フリ日常パートもしっかりと謎解きのヒントになっているし、本当に完璧。

 これを実写化して文句出ないようにするのは不可能だろう…

 続編も2月だかに出たし、単行本は買わない派だけど買おうかしら…