抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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最高の原作補完「PSYCO-PASS サイコパス Sinner of the System Case.2 Fisrst Guardian」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 先週は奄美大島に行っていたせいで劇場公開作品大渋滞。そこに試写会に2つ当選したので、今週は6作も劇場で見る予定に。試写会の分は激動の3月が楽になるからそれはそれでいいのですが。奄美でも時間空いたので見ようと思ったんですが、かかってるのがボヘミアンとシュガーラッシュ、どっちも見てたというね…。

 というわけですぐに第3弾が公開を控えるPSYCO-PASSの劇場版第2弾です。

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WATCHA4.5点

Filmarks4.3点

(以下ネタバレ有り)

 1.1期補完として最高のオリジン

 今回の作品は前作「罪と罰」とは違い、メインの話は1期より前。一応現在時制で須郷さんが外務省の軍隊に勧誘されて、それを断る理由として須郷さんのオリジンの話を回想する、的な演出ではありますが。

 主な登場人物は、当時国防省所属の軍人須郷、監視官の青柳、執行官のとっつぁんこと征陸の沖縄チームと出島に出張った監視官時代の宜野座、執行官の縢・狡噛チーム。まあメインは沖縄ユニットですね。1期で姿を消した狡噛、死んでしまった征陸に縢、2期でこちらも非業の死を遂げた青柳の活躍する姿を見れる、それだけでファンとしては号泣もの。このキャラクターで見たかったのはこの話だ!!と興奮してしまいます。勿論、そんな須郷さんが青柳さんを執行してしまう事とか思い出してゲンナリするのもPSYCO-PASSらしさでしょう。

 また、非常に残念なことに征陸役の有本欽隆さんの声を聴けるのはほぼ最後。本作のラストで2行で語られた征陸の殉職がどこか現実と重なるような気がしてきます。

 キャラクターで個人的に最高だったのは宜野座。前作では仏になったかと見紛う頼られぶりを発揮し、完全に霜月の保護者と化していましたが、本作の宜野座は未だ征陸との親子としての葛藤を乗り越えておらず、また執行官と監視官との信頼関係にも未熟さが見られます。そんな宜野座の静止を聞かずに動いちゃう縢や狡噛にも1期を思い出してニヤッとするのですが。征陸が主人公だからこそ、宜野座の未熟さが輝く作品になったと思います。物語的にも、欠落した家族、というのは犯人側と若干弱くはありますが対比にもなっていたのではないでしょうか。

2.尺不足は感じつつも…

 今回の事件は東京の国防省と長崎の外務省が武装ドローンで襲撃され、その遠因はシーアンで行ったフットスタンプ作戦、という話。正直前作以上にPSYCO-PASSの世界観の設定を省きまくっている上で、めんどくさそうな手続き回りは割とキャラに説明させたりと忙しかったのは否めません。

 それでも、一応謎解きとなるようなシーンをちゃんと事前にタネを提示しながらやることはできてはいたし、その中に第3作(あるいは更なる続編?)と明確にリンクしそうな予感をさせるシーンをラストに入れたりと詰め込んだ中にも努力を感じました。

 そりゃね、言い出したら軍人に戻ったとはいえあの犯人がどうしてそこまで情報をしれたのか、あのどうやってトレーニングロボットを手に入れたのか、彼女の犯罪係数はなぜここまでチェックされずに見過ごされてきたのか、とツッコミどころは思い出せば出てきますが、割と力技と短さで押し切った感じ。見たときにそこまで気にならなければオーケーですよ、そんなもん。

 それと、前作では露骨に震災や原発を意識させるテーマでしたが、今回の原因となるフットスタンプ作戦や「シビュラが許した人殺し」と言った台詞からは、ナチスドイツ(あんな歴史的大罪をなぜ普通の人々が犯したのか)という問題から現代の無人ドローン攻撃機迄に対する問題提起、まではいかないにしても意識が向いているのは感じました。PSYCO-PASSをやる以上、社会的テーマをどこかに潜り込ませたいのでそれもまあ成功では。

 いずれにしても、明らかに怪しい外務省からやってきた女、上映前の第3弾の予告にも映ってたんで何かしてくるんでしょう。狡噛さんメインとなる次回は恐らく舞台は国外なので、前回、そして今回以上にドミネーターや公安局の面々は顔を見せない可能性が高いですが、この後のPSYCO-PASSに向けて、の何かしらにも期待したいと思います。