抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

完全な洋楽弱者が「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた件

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 話題でしょうがない映画、「ボヘミアン・ラプソディ」見てきました。うーん、正直ブログにしづらい作品!みんな絶賛してるしね。

 年末なので総括記事を書き始めたいのですが、新文芸坐で12/24~26にやる「女は二度決断する」「ウインド・リバー」の2本立てや早稲田松竹の「ワンダー 君は太陽」「ブリグズビー・ベア」の2本立てが気になって、そっちを見るなら順位や表彰式はそれ見てからにしたいし、といじいじしています。

ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)

 WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

(以下ネタバレ有り)

 

 1.QUEENという最高の音楽

 初めに言っておくと、テラスハウスの音楽がカーリー・レイ・ジェプセンだかテイラー・スウィフトだか分かんないレベルの洋楽弱者の私。TBSラジオ「たまむすび」や「アフター6ジャンクション」での予習はしたとはいえ、基本的にラジオクラウドを使っているので音楽はそんなに聞いてはいない。そんな状態の人間だとご理解を。なので、史実と違うからどうこうとかも知りません。こればっかりはしょうがない。

 そのうえで映画の感想を端的に言えば、これは音楽がQUEENの時点で勝ち確やんけ!ですね。8割以上を音楽の魅力で持って行ってる映画だと思います。

 どうしても注目されるラスト20分のLIVE AID以外にも様々なライブシーンで彼らの持つ魅力が存分に引き出されていましたし、始まりの20世紀FOXのファンファーレも特別仕様。初めから終わりまでどっぷりQUEENに浸かれる作品だったのではないだろうか。個人的に初めて知ったのは、それぞれのメンバーがちゃんと楽曲を作っていたこと。雑な音楽イメージだと大体1人、それもQUEENみたいなカリスマなら多分フレディ・マーキュリーが全作品作ってるんだとばっかり思ってたんですが、全員がクリエイターだったのびっくりしました。We Will Rock Youを作ってるシーンなんかに顕著だったと思います。

 一方で、この映画においてこのシーンでこの音楽を流す事それ自体にメッセージがあるということが多い、的なことを「たまむすび」で町山さんが言っていた気がするんですけど、そういうのってかなり背景食いというか、ミュージカル映画が苦手な理由と一緒でそういう説明の仕方が殆どだとちょっとしんどいんですよね。少しとかならいいんですけど。LIVE AIDの出だしがボヘミアン・ラプソディだったのはわかるんです。でもその後の曲はそもそも私知らないし、ラジオと自分たちを重ね合わせてる、とか知らないというか。単純にそれまでにかけてないQUEENの名曲をチョイスしたんじゃね感を持ってしまったというか。まあ本来的にはライブのセトリから逆算して日常パートで使う楽曲を決めたんだと思うんですけど。

2.楽曲パート以外は…

 楽曲は素晴らしいし、その作成パートも割と楽しく見ていられたんですよ。

 ただそれ以外のパートがあまりにも平板というか。ようは好きなバンドに欠員が出て加入、そっから何故かイニシアチブを握るようになってて車を売ってアルバムを自費製作したらメジャーデビューに繋がってそのまま熱狂でスターダム。そのあと一度仲間たちと別離して孤独を味わい苦悩し、反省して元鞘って話。その集大成がラストのライブにあたるわけで。これにセクシャリティの問題や移民の問題、家族の問題を混ぜてるって味付けがありますけど、まあ鉄板のストーリーではあるんですよね。そのせいで特段そこにエモーショナルな部分もない。

 家族の問題に関して言えば、序盤の不和演出はいいし、途中でこっそりお父さんがフレディの活躍の記事を読んだりしてるのもくすっとくるんですよ。でも、LIVE AIDの話が来た時に父親の言葉を思い出したりして受けることにしたわけじゃないので、勝手に浄化されて勝手に仲直りしに来たってだけで別に盛り上がらない。っていうか、わざわざ改名して家名まで捨ててて、ゾロアスター教で否定されている同性愛までもカミング・アウトしたフレディに対してあまりにも寛容すぎる気もする。

 ラストのライブにしても、観客の熱狂たるやすさまじいものでまさにその場にいるみたいに感じる凄さでしたが、これももう一つタメが欲しいというか。敏腕プロデューサーに逆らってまで流した「ボヘミアン・ラプソディ」の批評を劇中で扱うなら、ソロになってからのフレディのアルバムの評価、QUEENの評価がいったん下がったとかを経ての復活、みたいな大団円だともっと感動するのに、観客があっこまで熱狂する感じはちょっと理解できなかった。まあ音楽LIVE自体そこまで行ったことがないのでアレですが。

 バンドの復活、という側面で見た場合にはあまりにも他のメンバーの掘り下げが薄い気もします。正直、このメンバーで活躍していくまでのスターダムの過程をビシッとカットしているのでそこまで絆を感じることなく、意見をすり合わせているシーンはないのにフレディの意見がバンドの総意、みたいな扱いでみんなで作っていることこそ描写されはしましたが、もっと個性をだしてほしかったな、というのが正直なところ。

 ではここで完全にコレを思い出していた大阪桐蔭時代の森(友)の応援歌を。これのせいで完全に名前の読みが「ゆうや」だと思ったのはここだけの話。

 まあそれでも兎に角音楽が凄いのばっかだし、最後の岡村さんがキリンのCMでアクロバットなダンス披露していた時の曲(調べるのを放棄した)でエンドロールだともうそりゃいい時間を過ごした気分になること請け合いなので見に行って損はないのでは。あと個人的にはウェンブリーが古い!!っていうか芝!!とサッカーファンの方の血が騒ぎました。(どうでもいい報告)