抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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今年のゆるキャラグランプリ優勝候補「ヴェノム」感想

 どうも抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 映画を見に行くと体調が一気に悪くなってチケット買ったけど断念を2001年IMAXにアニゴジと続けていましたが、今回は何とか成功。もはやどの会社の映画なのかこんがらかってしまうアメコミ映画事情に拍車をかけるソニーピクチャーズのアメコミ映画「ヴェノム」の感想です。

ヴェノム (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

(以下ネタバレ有り)

1.ヴェノムは萌えキャラ…?

 前宣伝で「最悪」などと銘打たれたポスターなんかも取り沙汰され、スパイダーマン3でもしっかり悪役だったヴェノムが主役になるということで、どんなダークな映画かと思ってたんですが…世間の漏れ聞こえてくる感想は寄生獣かと思ったらド根性ガエルだったというもの。なんか一気にコメディ感増してないか…?と思って鑑賞。個人的に思い出したのは、「鋼の錬金術師」のリン・ヤオとホムンクルスのグリードでした。

 早速終盤の話で恐縮ですが、炎に弱いシンビオートが敵と一緒に燃えてる中で寄生元のエディに別れを告げて強制分離する件なんて、グリードが人生最初で最後の嘘をついて死んでいくハガレン屈指の感動シーンまんまじゃないですか!なんだったらちゃんとグリードは死ぬので、あっちのほうがいいまである。

 まあ、グリードとどっちが良かったのかは別にしても、「最凶」扱いだったシンビオートのヴェノムくんがどうしてここまで萌えキャラのような、カワイイ売りをされるようになったのか。まず間違いないのは極めて聞き分けがいいこと。警官は食べるな!と言われれば言う事聞くし、なんかよくわかんない理由でエディを気に入ってシンビオートを裏切って人類を守ってくれる。スーサイドスクワッドでもそうでしたけど、元が悪い人たちが正義になっていく話ってアメリカは下手くそなんですかね。

2. アクションの見所は満載

 正直、中盤でエディがシンビオートに寄生されるまではすごーくグダグダだし、話に推進力は無いし、エディ自身が記者としても人間としても最悪な行為の結果の現状なので正直言って同情の余地のない転落を見せられるんですよね。

 この空気を一変させるのが寄生されてから。自分の中にもう1人の自分がいてそれが制御できない、というのは定番ではあるものの燃えるし、意図せざる範囲攻撃なんかが飛び出してくるエディの部屋での戦闘はとても楽しい者でした。アレですね、NARUTOに出てくる我愛羅の砂の絶対防御的な。今日漫画の引用多いっすね。

 外に飛び出してからのバイクチェイスも中々に良かった。なんでそこにエンジンのかかるバイクがあったんだ!!というツッコミはしないであげていいラインのチェイスだったと思います。強靭な第3、4の手が生えてくることで両サイドから車で挟まれたり軽めのフェンスがあったりといった障害は軽々とクリアできる描写は良かったですね。

 ただ、問題はヴェノムさんの方がエディの全身を飲み込んだ時のアクションなんですよ…。それは次項で。

3.致命的弱点

 今回のヴェノムの致命的な弱点。

 それは…シンビオート(完全体)がカッコ悪い!!

 それまでのエディの体から突然出てくるシンビオートは人間にできないアクションでかっこよかったんですけど、完全体になってしまうと身体能力が単純に高いだけの人型ヒーローとそんなに変わらないんですよね。それなのに寄生しているからか、少し猫背気味でなんかかっこ悪い。そんな奴らが激突するバトルも乗れないし、カタルシスも得づらいんですよね…
 その上で、もうひとつ。シンビオート完全体を身体能力が高いだけの人型ヒーローと形容したんですが、そのせいで戦闘に迫力はないんですよね。火と高周波以外の弱点が説明されないから、警察とかとの戦闘にハラハラしない。単純に強くてニューゲーム状態というか。じゃあ、同等以上の力を持つドレイクのシンビオートとの対決だとハラハラするのか、って聞かれるとそれもうーん。結局どうすればシンビオートが死ぬのかよくわからないから、勝利の基準が分かりづらいし、途中ヴェノムと引き剥がされたエディが瀕死の重傷チックなのを負ってもヴェノムと融合しちゃえば治っちゃうのでその緊張感もない。うーん。

4.「最悪」はエンドロールに…

 もはやMCUのおかげで定番になってきたポストクレジットの映像。今回も事前に警告文が出るだけあって、流石に席を立つ人は少なくなってきました。今回もシリーズ化を考えているのか、カーネイジを出すこと自体は全く問題がありません。

 ただ、まずスタッフクレジットが流れるスピードが遅い…。単純に遅いだけでなく、例えば使用音楽とかって、2列にしている作品が多かった気がしたんですが1列で流しているし。

 そのうえで散々待たせた挙句に流す映像が、この先にソニーが公開するアニメ映画のスパイダーバースの予告編というか、本編映像先出しというか、なんですよね。ピーター・パーカーじゃない色んな世界のスパイダーマンが出るアニメ映画をやるとは知っていましたけど、ソニーの実写スパイダーのユニバースとは別じゃないですか。流石にこれには激怒してしまって、スパイダーバースは見に行かないことを決めました。ソニーの宣伝配給の人のせいなのか知りませんが、ちっとは反省してくれることを願います。

 

 最後に、今回の「ヴェノム」にもカメオ出演していたマーベルコミックの父にして、MCU世界では観測者みたいな説も出ていた偉大な人物スタン・リーさんが亡くなられました。きっと次のアベンジャーズ4でもカメオ出演してるとは思いますが、完成まで見届けてほしかった気もします。そして何より、長濱博史監督と共同制作されたアニメ「THE REFLECTION」を見れたこと、その続編についても示唆されていることを嬉しく思います。ヒロアカの「プルスUltra」の元ネタでもある「エクセルシオール」の魂とスタン・リーの生み出したキャラクターたちは永遠に生き続けるでしょう。ご冥福をお祈りします。

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