抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

2018年9月に見た過去作の記録

  どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 では、毎度恒例の今月に見た旧作の記録を。記事には13本ですが、これに単独記事にする予定のDC作品から「スーサイド・スクワット」を見ましたし、明日UPする予定の記事に掲載している「君の膵臓をたべたい」の実写版も見たので15本見たことになります。月の前半は映画館で過ごし、後半は映画館ではなく主に容量の問題で録画したやつを見てました。本当は東京国立博物館での「サマーウォーズ」の野外無料上映に行く気満々だったのですが、日程を間違えていて見に行けず。まあ毎年夏に細田作品はやってくれると思うのでそのうちやるでしょう…

  先月みたラインナップはコチラ。

tea-rwb.hatenablog.com

 

 

アウトロー

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WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

 イーストウッドでもジャック・リーチャーでも無い北欧映画のアウトロー。しかもジャック・リーチャーの方は年も同じだからややこしい。どっちも原題違うんだから、なんとかできなかったのか。ということで、間違えて見た人のせいで感覚的に低く評価されてそう。

 酔っ払って喧嘩して逮捕されちゃった、どうしよう、助けてと偶然出会った昔の友人に泣きついたら闇の世界の住人に。気づけば、裁判のことよりもその世界で生き抜くこと、好きになった女のことしか考えられなくなってる転落もの。

 途中から出てくる悪役ブルーノの悪さったらないし、そこは良かった。ラストがあまりにも示唆的というか語らなさ過ぎて、結局その666のついた腕2つはいったい…という疑問は残るが、まあ楽しかったしいいか。

ライフ・イズ・ビューティフル

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WATCHA4.5点

Filmarks4.4点

 軽口をたたくユダヤ系の男とイタリア人女性の身分違いの恋の話かと思いきや、降りかかるのは第二次世界大戦ホロコースト。「オデッセイ」で見られた生存のかかった状況でこそ冗談やユーモアが命を助けてくれるということが改めて感じられると共に、「サウルの息子」でも描かれていた収容所の現実を突きつけてくれる素晴らしい作品。

 序盤の監察官に成りすますシーンなど、流石に軽口のラインを越えた犯罪じゃないのか、というシーンこそあれ、そのシーン自体がこの映画は戦争映画だということを明らかにもしているシーンでもあるので気にならず。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

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WATCHA4.2点

FIlmarks4.0点

 才能を持って生まれながらも環境に恵まれなかったウィルをめぐる物語。両親を失い、養子先で虐待に遭うなどして心を閉ざして極端に心に踏み込まれること、自分を開示することを拒んでいたウィルが自分が何をしたいのか、ということに正直になるラストはとても素敵。

 ただ、物語はそれにとどまらず彼のセラピーを担当するショーン、フックアップした教授などの再生の物語でもある。だからこそ、ショーンから別れ際にウィルにかけた"good luck son"にも胸が熱くなる。

 ウィルの周りの悪友たちも最高で、ショーンに親友の定義を問うたウィルに対して、ストレートに親友だから言うけど、才能を無駄遣いすんじゃねえと。逃げられるのが怖くて愛することが出来なかったウィル、めちゃくちゃ愛されてるよって瞬間で素晴らしかった。一度使っている言葉でアレだが、本当に素敵という言葉の似合う映画。

 そして何より凄いのは、この脚本を書いているのがどちらかと言えばウィルよりの若き日のマット・デイモンベン・アフレックということ。若くしてショーンのような包容力、経験までも書けるってすごい。

パルプ・フィクション

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WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 先月のデス・プルーフに続いてのタランティーノ

 劇中ほぼ会話で無駄話。ラストに向けて繋がるカタルシスがあるわけでもない短編集を時系列をごっちゃにしてお届け。奪還編、デート編、逃避行編とでも呼べばいいのだろうか。なのに大変に面白くずっと聞いてられる不思議さ。

 まあ正直、いくら時計が大事だからと言って、マフィアとの八百長の約束を破っておいて自分の部屋に戻るのは自殺行為だし、なんだったらその前も一晩ゆっくりしてる時点で意味が分からない。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

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WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 ハリポタのスピンオフにして既にシリーズ化がだいぶ先まで決まっている作品。おまけに、ハリーやヴォルデモートの前だが、ダンブルドアなどが存命という短い間を埋める作品でもある。ダンブルドア、レストレンジ、ホグワーツなどの言葉が何の断りもなく出てくるし、ハリー・ポッターシリーズの前知識は無いとアクシオやアロホモーラなど、本編で重要な役割を果たしていた魔法の数々は理解できないだろう。また、そこ魔法使うのに、それは魔法使わないのかよ、的なツッコミは本編と変わらない。

 それなのに、舞台となるアメリカの魔法状況の説明、魔法生物の説明、ニュートのキャラクター紹介など前半は滅茶苦茶説明が多く、終盤もバトルで盛り上げそうだったのか、の展開からが長い。

 さらに言えば、とりあえず全部忘却呪文かけてなかったことにする、という解決が社会状況も、マクーザたちの認識も何も変えることなく終わるので結局この物語に意味を見出せないのが致命的。あれだけ見せたのに解決には魔法生物は寄与せず、カワイイだけで終わったのももったいない。ボウトラックルとか絶対関係してこなきゃダメでしょ。

 映像表現としても、魔法バトルは今まで見てきているし、一番の魅力となってほしいオブスキュラスはディメンターに見えて、ワクワクしなかった。

凍える牙

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WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 乃南アサさんの原作、音道シリーズは全部文庫で持ってますが、読んだのは遥か昔。トリックと思いきや本当に犬だったというのが驚きだったのを思い出しました。

 原作をどこまで正確にトレースしたいたのかは思い出せないのであれですが、疾風と女刑事の宿命的な関係と、相方の中年男性刑事と女刑事が互いを認め合う感じが特徴だったことは覚えているので、その部分は良くできていた。

 そのうえで、かなり意図的に描いているのが極端な女性蔑視。手柄を上げても関係なく、女である、という1点のみで排除される側になるというのが痛切。その割に見返したというカタルシスが男性刑事の出世で昇華されているので、そこが少し残念。

 あと、女刑事役のイ・ナヨンさんが格段に美しく最高に好きだったのですが調べたらこの時点で32歳ぐらい。見えねぇ。そして何年か前にウォンビンと結婚してた。ちくしょう。

クライマーズ・ハイ

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WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 横山秀夫原作の原田眞人監督作ということで男くさいこと極まりない。

 記者として事件を追いすぎて周りが見えなくなる状態と登山におけるクライマーズ・ハイを重ね合わせた作品。主人公悠木はその状態を恐れ、決断を逃してしまうことになる。ことメディアにおいては慎重と臆病は紙一重だ。

 だがそうしたところよりも、何度となく繰り返される編集会議や記者たちの熱い応酬。信念を持った男たちのぶつかりあいの群像劇こそがこの映画の魅力ではないだろうか。信念のくだらなさや下劣な場合こそあれ、信念なく流れていく人間はそこにはいない。

となりのトトロ

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WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 ジブリにちゃんと向き合おうのコーナー。ながら見には洋画より邦画というのもあるのですが。リアルタイムで見た千と千尋ハウル、友人の家で見たもののけ姫以外はちゃんと見てはいないのです。そして本数が多すぎるのでジブリは単独記事にはしません。あしからず。

 年代のせいもあるものの、新海誠細田守と違い背景まで含めてとてもアニメしているなぁと風景一発でわかる出だし。

 家族愛に好奇心そそる冒険譚、少しホラーを感じるファンタジックなトトロたち、そしてほのかに感じる恋の予感。いわゆるジブリ的な映像表現とこれらのテーマを90分に詰め込んだらそりゃ不朽の名作だわ、完敗ですといった感じ。本当は怖いはずのトトロがスタジオジブリの可愛いアイコンになるだけのトトロの表情の豊かさが素晴らしかった。

 ちなみに巷で言われる死亡説は、どうなんだろう結構こじつけじゃないかなぁと感じた。それをしたいならもっとちゃんとしているし。夕闇やトンネル、病院といった死に近い描写はどちらかといえば探検におけるスリルの表現とトトロたちという生き物の実在感をぼかすための装置ではないだろうか。

 更にちなみまくれば、タマフルでお馴染み、しまおまほさんのお婆ちゃんのモノマネのクオリティが想像以上だったことを初めて理解しました笑

キャプテン・フィリップス

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WATCHA3.0点

Filmarks3.2点

 ソマリアの海賊に襲われた商船とその船長の物語。だが、「バーニング・オーシャン」のような原因や教訓も得られないし、同じトム・ハンクス主演の実話モノ「ハドソン川の奇跡」のように単にヒロイックに描かない工夫もない。というか、ヒーローはアメリカであり、単にアメリカスゲー映画だった。

 国際的な課題であるソマリア海賊について、彼らの側の物語があまりに貧弱という

か、極端に単純悪として描かれすぎているように感じた。では彼らに無線傍受や銃器、スピードの出る小型船を授けているのは誰なのか。アメリカにその責任の一端もないのか。少しソマリアのことを調べるとこうした疑問が浮かぶのは否定できない。

マイ・インターン

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WATCHA5.0点

Filmarks4.8点

アン・ハサウェイがとにかく可愛いが、それ以上に序盤のデニーロが可愛すぎてたまらない。心に空いた穴に生き甲斐が生まれるとあそこまでワクワク出来る、という演技は素晴らしい。

話自体はかなりベタベタだし、なんだったらCEOの話が出た時点でオチはほぼ2択。

ただ、2人の関係性が深まっていくのを車で寝てしまうことで表したり、しれっと映るベンのPCがメールでいっぱいになってたり、見せ方がとても良かった。

全方位外交を完璧に真摯にキュートにこなせる超人がメンターになるカリスマ女社長の成長譚といえば簡単だけどとても良かった。

シェル・コレクター

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WATCHA2.0点

Filmarks2.2点

 文芸映画とかそういう類なのかもしれないが、理解できなんだ。ラグナロクとか、ノアの箱舟とかそういう話?

 盲目の貝類学者が奇病を貝の毒で治癒してしまって日常が一変する話だが、そもそもイモガイが治したとわかっているなら学者先生に殺到する必要もないし、設定されている世界観含めて飲み込むのに大きな時間と労力が必要だった。

 あと、盲目の貝類学者が明確に頼りにしているはずの部屋の配置を勝手にいじっておいて、あなたは私をわかってくれてる的なことを言い出していた寺島しのぶ演じる女が気分を害した。

ガラスの花と壊す世界

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WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 あの花のめんまっぽさの残るリモとごちうさコンビの声優がメインなのでどうしてもゆるふわ日常ものに見えるが、言ってしまえばディストピアものをPCの内部からプログラムを擬人化して描いたもの。そのためPC関係の知識が分からないと(強制フォーマット=初期化とか)付いていきづらいかもしれない。

 少し展開が急にも感じるが、アンチウィルスソフトだった2人がリモとの交流を通して人間性を獲得していく様子もよく描かれているし、絵も綺麗だった。どうしてもラストの専門用語での説明のオンパレードをどうにかできなかったのか、と思わざるをえないものの基本的には面白い試みだと感じた。

ボカ・ジュニアーズ・ザ・ムービー

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WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 サッカーファンならだれもが知る南米の大巨頭ボカのドキュメンタリー。多くのOB選手の語りと当時の映像を軸に感動を与えてくれる。リケルメテベスパレルモアボンダンシエリマラドーナバタグリアあたりが出ないのは意外だった。

 ただし、南米のカップ戦名称や時系列がぐちゃぐちゃなのでサッカーの知識がないとしんどいかも。まあこれを見るような人なら大丈夫だと思うが。

サッカークラブを足らしめるのはサポーター、とは言うけども、それだけでなく歴史、そして聖地が重要だなぁとも痛感した。ボンボネーラ、羨ましい。これだけの映像が残ってることも文化の違いかねぇ。