抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

折角だから「センセイ君主」に手を伸ばしてみた。

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB) | Twitterです。

 今回は普段なら絶対見ない映画もフリーパスなんだし見に行っちゃおう!という気軽な気持ちで見に行ったいわゆる女子向け恋愛ジャンルの映画、「センセイ君主」です。

 もともと、アニメ「クズの本懐」も教師が生徒の自宅に行ったんだか、その逆だったかで教育者としてありえねぇ、といって視聴切りしたぐらいの人間なので教師と生徒の恋愛モノとか最悪の食い合わせなんですがこれしか恋愛映画やってなかったんですよね。最終的に映画だけでなく、映画館体験としても最悪級のおまけまでついたのでその話も。

センセイ君主

WATCHA3.0点

Filmarks2.8点

(以下ネタバレ有り)

  1.何がスタンダードかわからん…

 初めてのこういうタイプの映画鑑賞、ということもあって果たしてどういうものがスタンダードなのか知らねぇ、という基本的な問題に直面しまして。外しているのかもわからないから狙いがわからない、という致命的なミスを犯しているのに気づきました。これこそなんかの予習をしたほうがよかった…後悔先に立たず。

 というわけで違和感を覚えたのが演出の数々。

 浜辺美波演じる主人公のさまるんは、告白してはフラれまくりで、本当の恋・愛とは何かを知らずに独善的な押し付けをしてるだけ、ということはわかるんですがね。いきなりすき家で何杯も牛丼食っててSkypeか何かで大声で喋って、あげく財布にお金が全然なかった、ってそれは最早社会生活不適応者ではないのでしょうか。ある程度デフォルメしてるんだろう、とは思うにしてもこれはないなぁといきなり出鼻をくじかれました。

 ついでにいえばこのすき家の場面。ナレーションで「開始30秒で失恋」的なことをさまるんが言うんですが、メタフィクションネタもぶっこんでるわけですね。途中でも勝手にエンドロールをさまるんが流し始めるくだりもあり、リアリティラインの設定が難しいというか。妄想の中で白馬に乗った王子様がやってくる、てきな感じとは違う部分で現実をデフォルメしすぎてるがしました。

2.これは成長物語なのか

 さまるんは本気で誰かを好きになっているのか、何故彼氏が欲しいのか、などの問いを竹内涼真演じる弘光先生に煽られて、最終的にセンセイ好きになり、落としにいく物語。

 当然コチラとしてはセンセイとの恋愛、あるいは想いと向き合う過程で利他的な愛を知って成長することを期待するわけですよ。ご丁寧にさまるんのことを第一に考えてくれる幼馴染までいるわけで、センセイにふられて彼と付き合うのかなぁ、とか考えるわけですよ。

 ところがどっこい、幼馴染の彼は完全にただの当て馬。ライバルとして登場したピアニストも割と利己的な理由でセンセイをフランスに連れ戻そうとしてるし、そういう色々を潜り抜けたさまるんの結論はセンセイは数学をしているのが一番楽しいから、私といるのではなく、フランスに帰って!!というもの。それ自体は一見利他的になったように見えましたが、その結論に至る過程、センセイに伝える過程で相手の話を遮り、ガン無視。それって結局自己陶酔してた時となんの成長もないということでは。

 自分が何も成長してなくても、たまたま自分を好きになってくれる長身天才イケメンが現れて…うん、やっぱり合わないなぁ、と思いました。なんというか、アニメとかラノベでも最近多い異世界チート系とか、ハーレム系の性別逆転版と何も変わらないじゃんっていう感じがしました。

3.複数のノイズ要因

 こうした作品って、基本的に女子中高生がターゲティングだと思ってたんですよ。だからこそ、イケメンの若手俳優がキャスティングされてポスターの前面に出るわけで。普通映画のポスターって主演ですよね、全面にでるの。センセイ君主竹内涼真ですもん。

 それなのに、登場する小ネタが古い!ドラゴンボールの戦闘力スカウターや繰り返される金八先生のモノマネ、北川景子が何の脈絡もなく登場して混乱させるだけな上に意味のなかったロッキーパロディ。これって全部おじさんの大好物じゃないですか。なんでこんなのを入れてるんだろう、なんて考えてるだけで疑問に。原作通りなのかもしれませんが、そこは現代用にアップデートしないとだめでしょう。

 それから一番文句が出たのが教育舐めんな!!って感じ。

 センセイにしてもピアニストにしても、教師としてそんな簡単に出たり入ったりできるわけねぇし。学校を舞台装置としてしか使ってないから、結局数学準備室で告白しちゃうセンセイ。もう先生じゃないからいい?ハァ?元担任が学校の中で卒業式を終えた日の学生に告白したらダメに決まってんだろ、っていうかその前に家に連れていく時点でアウトだよこの野郎。

 文化祭のプロジェクションマッピングのアレも100歩譲って数学の先生が計算するのは許そう。でもそれは紙かPCでするよね、黒板ではしないよね。教室の黒板使ったことある人は分かると思いますが、絶対的に計算には黒板は適していません。

 まあ他にも、急に雨が止んだり、降ったりを繰り返したり、汚れが瞬間で消えていたり、フィールズ賞取るまでの年数がおかしいし、教授の肩書もおかしいとか全体的にノイズがあまりにも多かった印象でした。

4.演技面について

 とまあ、脚本、演出上の文句が多いですがこういう映画って結局かっこいいイケメンと可愛い高校生を見に行くわけでしょ?(偏見)

 そういった意味では出色なのは川栄李奈でした。もちろん、主演の浜辺美波も全力でコメディしていて変顔しまくり、前述の金八モノマネも頑張ってたしよくやっていたと思います。しいて言うならどうしてもかわいく見えなかった、というところ。ま、この辺は好みなので仕方ありません。センセイの竹内涼真は、うーんドS系というほどでもなく、教師ですからを盾にしているようで出来ていないし圧倒的に先生感が出てなかったなぁ。

 川栄さんの演じた親友役はとにかくよかったですね。オタクで〆切のある原稿があることからある程度成功した作家的な何かで、そこそこハードなの書いてそうな感じ、そしてそれなのにしっかり彼氏もゲットしていて、というかなりファンタジーなキャラクターに思えるのですがしっかり実在感がありましたし、コメディもシリアスもできて、これは完全にナーメテーター案件でした。川栄李奈にボンババボンです。

5.最悪の映画体験

注:映画の感想でもないし、不快な表現もあるので飛ばして結構です。

 さあお待たせしました、映画館でのクソを晒すコーナーです(そんなものはない)

 もともと上映から結構経っているのもあって人もまばらなスクリーン。

 なぜか周りに誰もいないのに2コ隣に席をとっていたおじいさんが見に来ていて、へぇこういうのも見に来るんだ、なんて思ってたんですよ。映画も中盤に差し掛かったころに平然とガラケー電源ON!鳴り響く起動音。もうこの時点で気分は最悪ですよ。でも、しばらくしたら明かりがちゃんと消えたのでほっとしてたんです。

 すると聞こえてくるじょじょじょ…という音。昔聞いていた声優ラジオ「洲崎西」でお馴染みの効果音ですが、ほんとにこの音するんですね…

 なんと、飲み終わった紙コップにおじいさんがションベン垂れてる音だったのです!!!しまいにはすっきりしたハァーが聞こえてくる始末。

 当然そこからは興福寺阿修羅像もびっくりの憤怒の表情を浮かべるほかなく、エンドロール後まで鑑賞したのちは床に水分が滴っているのを横見で確認したのちに足早にスクリーンを後にして係の人に掃除のお願いをしたのでした。心の中では感想をまとめながら5秒に1回Fワード!!何がゆとり世代だ、てめえら高齢者の方が(以下自主規制)

 どうかお願いなので上映前にトイレに行く、どうしても尿意が我慢できなかったら仕方がないので抜け出してトイレに行く。人間としての誇りを持って生きていきましょう。お願いします。