抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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福田組絶好調「銀魂2 掟は破るためにこそある」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 いよいよ原作の終了のカウントダウンが始まっており、昨年度実写邦画No1の銀魂の続編です。実写邦画、って分類している感じが何年か前の山田哲人の日本人右打者最多安打記録更新を思い出します。

 しっかりテレ東で前作の放映もして、万全の調子で臨んだ続編。相変わらず私は原作も読まず、アニメも見ず、ヨシヒコも見ないままですが。

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WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

(以下ネタバレ有り)

 1.ギャグはパワーアップ

 前回も相当凄かったパロディやギャグ。今回は更に質・量・危険度すべてパワーアップしており、かなり笑わされました。

 割と前作と同様の構造になっていて、前半の将軍接待編がギャグ、後半の真選組動乱編はシリアスとアクションという感じ。なんとか前半の内容を後半にも持ってこようとしているのは分かりますし、努力も買いますが前半のギャグの破壊力が後半になると生きてこないのが気にはなります。

 ギャグとしては、冒頭からいきなりぶっ飛ばしてました。万事屋のショットにアフレコすることでおそらく直前に録ったと思われるアバンは、万引き家族名探偵コナンといった今年の人気作にあやかるだけでなく、売れたのに日本アカデミー賞にかすってもいないこと、主演男優賞は「あゝ荒野」で菅田将暉さんが取ったことなんかをいじっていてまあ最高。ワーナーのロゴを出して今度はエリザベスと岡田将生による映画泥棒。始めるぞ、と身構えたところにこの連発はかなり態勢を挫かせて気楽に見させる工夫だったと思います。

 前回やっていたネタも当然のように重ねてきていて、橋本環奈の1000年に1度ポーズにハナホジ・ゲロ、中村勘九郎の無駄な見得、もうひとりだけ喋る間がおかしい佐藤二朗あたりが再登場でした。佐藤二朗さんのところは、こちらも相変わらず共演者が笑っていてもそのまま使っていましたね。

 佐藤二朗さんは、公開前のインタビュー動画も最高でした。

 

 

 

 

 パロディネタとしては、今年も出てきた六角精児のブラックジャックジブリネタではネコバスもといアライグマバス。神楽はキャバクラではITのペニーワイズになってましたし、手下はモザイクでしたがミニオンズ。そして何より超無駄に特撮まで撮ってたエヴァ。やりたい放題のギャグが抜けてシリアスやってなんとなくいい感じで映画終わったかなぁというところでの踊る大捜査線ED。夏休みで中高生いっぱいの劇場で青島コートの時点で笑っていた自分の年齢を感じて、まさかの無情観。にしても納豆ネバネバって。それこそ中学生かよ!

Love Somebody

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  まあ他にも女装した岡田将生とか、勘九郎さんに代わって全裸を披露した勝地涼さんとか、朝生とか。まあ兎に角ギャグの切れ味は流石でしたね。

2.予算もパワーアップ

 前回のヒットで予算が大幅に上がったんだなあというのが露骨にわかるのも面白かったですね。

 前述のとおりわざわざミニチュアまで組んでるエヴァネタもそうですが、前回は江戸の町と船の中しかなかった場面が、江戸城や列車、床屋やキャバクラのセットなど舞台はかなり広がっているし、わかりやすくCGやアクションのギミックが増えていました。

tea-rwb.hatenablog.com

 

3.編集の間とアクションの見せ方と最後の演出と。

 パワーアップしていたのは残念ながら長所だけではありませんでした。前回同様後半のシリアスパートの尻すぼみ感といいましょうか、ガッカリ感もしっかりパワーアップ。ムロさんや佐藤二朗さんのパフォーマンスと同じようにパワーアップしているので、おそらくは福田組、というものの特性がプラマイ両面にぐっと伸びたんだと思います。

 特に文句があるのは編集の仕方ですね。終盤は江戸城での河上万斉のパートと列車の伊東のパートに敵方が分かれているのですが、この2つの行き来でアクションで見せた!からのギャグ、もしくは回想みたいな感じで盛り上がりたいのに気勢を削がれる感じに。折角のカッコいいとこ見せてくれてたのに次のシーンで将軍が温泉に入ってるギャグとかだされたら没入感が台無しですよね。

 それからアクション。正直ひとつひとつはとてもよかったと思うんですよ。短刀と三味線の弦を使う河上の戦闘や、列車での刀を用いる沖田と素手で戦う神楽のコンビネーションを見れたり。なんですけど、問題はその映し方。カメラがわざとだとは思うんですがブレッブレになってたり、スローモーションが途端に多用されていたり、焦点がずれていて画面の中央で何が起きてるかわからなかったり。これもさっきと同じで戦闘への没入を妨げていたと思います。

 最後に、伊東の最期ですよね。私、新選組は詳しいので伊東甲子太郎がどういう末路を迎えているかは分かっているのでラストの想像はつくわけですよ。その中で、まあそれまでの積み上げは別にしても本当に欲しかった仲間や絆は実は手に入っていたっていうのは、ありがちですが悪くないと思うんです。ただそれをあんな形で見える化してしまっていいのでしょうか。そこは視線とか、頷きみたいな映画的表現で説明できると思うんですよ。直前に戦闘していた河上の三味線の弦も黄色だったのがこれまたややこしい。ラストは黄色い線がどこかしらに出てたことになるわけですね。

 

 まあ、折角大河ドラマ新選組!中村勘九郎さんが伊東甲子太郎についていった近藤達の昔からの仲間、藤堂平助を演じていたのでその辺のメタネタもあればなぁ、なんてことも思ったりしていました。

 あとは、結局天人と高杉の話としても進んでないとか、そもそもチップを破壊するロジックがないとか、まあいろいろあるんですよ。あるんですけどね。今回の映画に関しては主題歌のタイトルとサビ1発目で言い訳しちゃってるんですよね。「大不正解」「僕らは完全無欠じゃない」。そんなこと言われちゃったら、銀魂に何アツくなってんの、と空知先生から言われてる気がしてくるからずるいなぁ。

大不正解

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