抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

これこそ王道ヒーロー「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ー2人の英雄ー」感想

  どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 遂に魔法のチケットTOHOシネマズ1か月無料フリーパスを手に入れました。2年間の映画を見てきた結晶ですね…

 この使用期限が9月7日までなのでその日が公開日の「フリクリオルタナ」までビシッと使い切ろうと思いますし、普段なら見ないものも時間があるなら見てみようと思います。そしてブログが追いつかなくなる未来までスケスケだぜ!(cv跡部

 ということでフリーパス使用初日はアニメ映画2本。ポケモンとヒロアカでした。まずはヒロアカから。っていうか夏休みだからってアニメいっぱい映画館でやりすぎ!!

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WATHCA4.0点

Filmarks4.2点

(以下、原作含めてネタバレ有り)

 1.王道のジャンプ映画

 少年ジャンプといえば、「友情・努力・勝利」が鉄の掟な訳で、もともと原作漫画自体がこのテイストをかなりしっかり描写しながらも、アメコミのようなキャラクターデザインや構図をとっていたりする作品でした。アニメではしっかりと原作のいいところを抑えつつ、主人公であるデク中心になりがちなところをアニメオリジナルのエピソードでクラスメイトをしっかりと描写してくれています。職場体験編の梅雨ちゃんのお話や、直近の仮免試験のヤオモモのお話なんかが完全オリジナルですね。しっかりと原作にない話でも原作と遜色なく、それでいてしっかり彼らのキャラクターが生きるエピソードだったと思います。そんなアニメと同じスタッフ陣で描かれた映画も、アニメ同様に期待通りの出来を見せてくれました。

 というわけでこれまでのアニメの感想は短文ですがコチラから…
tea-rwb.hatenablog.com 

tea-rwb.hatenablog.com 

 先ほどのジャンプ鉄の掟で言えば、まずは「友情」。夏休みに滅多に人が入れない島にクラスメイトが個別の理由で総集合しているのはまあ仕方ないにしても、この後描かれる作戦に必須の峰田、麗日、デクを中心に峰田を出すなら相方の上鳴にツッコミ役の耳郎、爆轟が来るので後の奪還編を考えても切島といったメンツが選抜されており、人気の常闇や梅雨ちゃんは部屋待機でした。特に峰田はミッション・インポッシブルゴーストプロトコルでトムの見せた壁登りをやってのけ、ボケもこなしつつ美味しいところを持っていく最高の役回りでした。正直切島くんとか別に誰でも良かった感はありますが、彼には今後ファットガムさんとの話で見せ場があるのでそれまで待ってあげて、っていうかそこまでアニメにしてあげて…

 声で出番のなかった口田や青山もエンドロールではちゃんと島に来ていたことが明らかになってましたし、むしろ彼らも来てるのに誘われてないデクの方が心配になるレベル。クラスメイト同士の掛け合いも楽しく見られました。耳郎ちゃんファンとしては、正直障子でも可能な役回りなところを出番多めに貰えて大変嬉しかったと言っておきましょう。

 そして「努力」。そもそもヒロアカ自体が、無個性のデクが努力していく物語な訳ですが、映画としては同じく無個性ながらサポートという形でトップランナーを目指すメリッサ、そして弱い個性でもオールマイトの親友となるメリッサの父デヴィドの存在が個性の有無関わらず努力が大切だということを教えてくれます。ついでに、彼らの成長を暗示するかのように単純極まりない階段を上るという描写もありましたね。

 最後に、当然ヒーロー映画ですから「勝利」は決まっているオチです。ウォルフラムとの戦闘シーンはかなり気合の入った作画で、どこかハガレンチックな金属操作はハガレンを作ったボンズだからでしょうか。原作・アニメでは力を失ったオールマイトとデクとの叶わなかった共闘・ダブルスマッシュが決まっている訳で格好良さとしては満点ですよね。ちゃんとどう勝つか、のロジックもしっかりしているし、最上階を目指すメンバーの離脱の理由も展開の為になっているのではなく、この策に必要だから、この相手は彼しかできないから、という形になっていて納得でした。

2.「2人の英雄」そして継承

 タイトルにもある2人の英雄。当然、オールマイトとデクの共闘を指しているわけですがこの映画で提示されたヒーロー像から考えればこれは別の解釈が無数に可能です。冒頭のアメリカ留学時のオールマイトの様子を指せば、デヴィド&オールマイトでもありますし、オールマイトが捕まっているうちはメリッサ&デクでもあるわけです。と同時に、メリッサにとっては2人と言わず1年A組のみんながヒーローですし、ヴィランまで含めればOFA(オール・フォー・ワン)とオールマイトが2人のヒーローかもしれません。いずれにしても、この映画においてヒーローとは「そこに困ってる人がいたら助ける」という定義がなされていて、だからこそデクは捕らわれのデヴィドも助けに向かうわけですよね。ともすればおかしくなる犯罪者を助けるという構図もこれで乗り越えるわけです。

 と同時に、この映画の、というか「僕のヒーローアカデミア」自体の持つ大きなテーマとして「継承」が挙げられます。オールマイトからワン・フォー・オールを受け継いだデクとOFAに教育された死柄木弔との闘いが一つのメインストーリーですし、現在連載中の時点では、オールマイト引退後のヒーローを誰が引っ張っていくのか、という話もあります。大人気で大活躍の轟くんも父はエンデヴァーであり、継承を背負ったキャラクターです。実際今回の映画の事件の動機もポストオールマイトの解決策として、オールマイトを再強化する、というのが目的だったわけです。

 そこに今回のメリッサが出てくるわけです。無個性でもオールマイトをスーツ開発で支えた父のように、自分も開発でヒーローをサポートしたいと父の背中を追うメリッサ。今回もメリッサもデクも自分の目標である師をしっかりと信頼していますし、オールマイトもまた、デクを信頼して耐える。こうした描写も良好な師弟関係が伺え、OFAと対比されているようにも感じました。最後にデクとメリッサを見てデヴィッドが明確にこの継承について話すわけで。

 ヒロアカという作品が、ある種「NARUTO」「BLEACH」「こち亀」といった名作の連載が終わった少年ジャンプにおいてもバトンタッチされる存在だというメタ的な視点も含めて継承が印象に残るわけです。

 どこかスパイダーマン的ヒーロー像といい、継承がテーマといい、キャラデザといいアメコミにかなり影響されているのは間違いないにしても、それをアニメスタッフの皆さんも十分に理解して製作にあたっているのは作品にとって極めて喜ばしいことだと思います。

3.オールマイトへの苦言

 さて、これはもう連載・アニメの時系列の間隙を縫う話として十分できているとわかったうえでの苦言ですが…大体の事件の原因ってオールマイトだよね!

 今回なんて親友にそもそもトゥルーフォームがあること、マッスルフォームでいれる時間が短くなってることを言ってるのに個性の譲渡は言っていない。でも個性の数値は検査させちゃうという。親友ならもう話しておきなって。そうすれば今回の事件まるまる起きてないから。

 

 というオールマイトへの文句はきっと今後も作中で言っていくことになる気もしますが、ヒロアカは本当にジャンプの看板になれる可能性を秘めてる作品になったと思います。メリッサに負けずに発目さんも頑張ってください!

 来場者特典も無事GETしました。堀越先生連載がしんどくなるならこの辺は手を抜いてもええんやで、って言いたくなりますね…。そしてやっぱりゴジロの個性東宝って何ができるのか気になる…

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