抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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DC弱者も楽しめる!最狂の中島かずき節炸裂「ニンジャバットマン」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 早速W杯の試合を楽しんでいますが、ウルグアイの鉄壁のくせに困ったときのセットプレーができるヒメネス&ゴディンは本当反則ですね。

 今回の感想は、おそらく今年のアメコミ映画の中の異色作にして、最も狂った作品。「ニンジャバットマン」です。

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『ニンジャバットマン』本編冒頭映像

WATHCA4.5点

Filmarks4.7点

(以下ネタバレ有り)

 1.DC弱者として

 アメコミ映画に関しては、マーベルは頑張って追いついたものの、DCユニバースやX-MENは追いついていないのが現状。バットマンに関しても、金持ちのコスプレでバットモービルに乗っている。ジョーカーという悪役がラリっていて、ダークナイトの俳優はそれが遺作となった。ハーレィクインをスーサイドスクワットでやっていたマーゴット・ロビーは可愛い。ぐらいの知識で臨みました。本当はネトフリでレゴバットマンとノーラン3部作を予習していこうと思ったのですが、いつの間にかあったはずのノーラン3部作がなくなっていた!ということであえて予習ゼロで臨んでみたわけです。

 その結果は…問題ナシです!

 出てくるキャラこそ多く、アメコミを知っていればいるほど楽しいとは思いますが、各々の紹介もありますし、かなりアメコミ弱者にもわかりやすい作りになっていました。キャットウーマンもヒロインかと最初は思ったのですが、ルパンの峰不二子ポジションだとすぐに理解できましたし。力士役のヴィランがあまりに使い捨てなのが少し可哀そうでしたが、思い入れ無いのでセーフ!

神風動画ということでコラボしましたが、エンドロールにも牧歌パートとあるシーンはポプテピピックでみた覚えが…笑

2.これは紛れもなく中島かずき作品だ

 さて、アニメ最高傑作として「キルラキル」を推すなど、中島かずき作品好きを公言して憚らない私。そんな私から見ると今回のニンジャバットマンは中島作品の総決算的作品だったといえると思います。中島かずき作品の特徴は歌舞伎的な見得の切り合いと、それに伴う一枚絵の格好良さ、そして理屈を超えてくる勢いです。

 その点で今回は見得は切りまくり。各キャラの紹介はしっかりされますし、各大名となったヴィランの紹介では見得との相性抜群といえるねぶた形式での登場。そしてニンジャバットマンとしての登場での見得はもう最高に格好いいので思わず声掛けしたくなるほど。っていうかこの作品、応援上映絶対やったほうがいいですよ。

 そしてもう1点欠かせないのがロマン溢れるロボットが中島かずき作品の特徴でしょう。バットマンに出てくるバットモービルなどのメカでこれらが発散されるのかと思いきや、こうした戦国時代におけるオーバーテクノロジージョーカーとの対戦であっという間に破壊されてしまいます。この時、バットマンは自分を見つめなおすことになるわけですが、そういった葛藤がバットマン史にあたっては、みたいな話はわからないので他の方に任せますね。

 というわけでロボットですよ。グレンラガンではガンメンというロボットで船から脚が生えたり、ロボットがロボットを操縦したり、合体したり。キルラキルでは神衣を着る中で、四天王の極制服は次々進化していき、ロマンが止まらない。クレしんの逆襲のロボとーちゃんでは、バカらしさ満開の五木ひろしロボと尻ロボが登場していました。そんな荒唐無稽とロマンの合わさったロボは今作でも全開。歴史改変を気にしないヴィランたちによって伊達・武田・上杉・織田・浅井の城が動く、変形する、合体する!!どう考えてもグレンラガンキルラキルです。

 それに対抗するためにバットマン側も猿が集まって大きな猿になる(スイミー!)、蝙蝠も周りを固めて巨大化バットマンが登場!今度はロボとーちゃんじゃないか!もう笑うしかない!戦国時代にちっとも見えない絵面だけど気にしたら負け!最高でした。

 特典ももらえましたー。

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3.食い合わせの良かった戦国×バットマン

 そもそもバットマンが戦国時代にタイムスリップというトンデモ設定。しかし、作品を見て意外な食い合わせの良さに気づきました。特に私は日本史が好きなのでよくわかります。

 そもそもバットマンが忍者的なコスチュームを着ているのは事実ですし、蝙蝠も闇に紛れる忍者的な生き物でもあります。

 ヴィランが最高で、第六天魔王織田信長には悪魔的所業を厭わぬジョーカー、独眼竜には本当に隻眼のデスストロークでBASARAのように銃火器をぶっ放し、女説もある上杉謙信にポイズン・アビー、浅井長政トゥーフェイスな訳ですが、コインの裏表で最終的に裏切るところも史実通り。ジョーカーこと、信長を倒して天下をとったのは豊臣秀吉=サル、ことゴリラ・グロッドで兜まで秀吉仕様。こんなにゴッサムシティの悪者と戦国大名のキャラ付けがあっていたとは思いませんでした…。

4.中島かずき作品ですから…(好きな人だから甘く見ちゃう)

 本当はね、ツッコミどころが満載なんですよ。国籍を超えたクロスオーバーなのに日本語で普通に会話してるし、バットマンはタイムスリップした直後に中世日本って気づくし、要所要所で日本に詳しい。ジョーカーにも言われていますが、明らかに日本史に詳しすぎる。ジョーカーたちはそもそもどうやって大名と入れ替わったのか、この後の日本の歴史はいったいどうなるのか、オーパーツ的に残る遺物は?などなどと言いたいことはたくさん出てくるんです。戦闘に関してもいつ習得したのかわかんねぇ戦闘方法もあるんです。

 でもね、それを勢いでかっこよく見せてなんとなくどうでもよくさせちゃうのが中島かずきなんですよ。今回はジョーカー役の高木渉さんの演技も相まって、正直気にならなかったです。ただ、気にする人にはちょっと文句多めになってしまう、好き嫌いの分かれる作品だとは思います。それでも、どうかしてるこの作品をぜひ見て、そして愛してほしいと思います。