抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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今年は大人向け!?「名探偵コナン ゼロの執行人」

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 パシリム、クレヨンしんちゃんと並んで同日公開のコナンくん新作です。過去作品では、記録に残してるのはサッカーのやつと純黒の悪夢、そして先日地上波でやったベイカー街の3本ですが、天国へのカウントダウンとか漆黒のチェイサー、瞳の中の暗殺者とかも見た気がします。昨年のから紅は見てないので2年ぶりのコナンですね。

 監督がみんな大好きデスパレードの人になったというのも注目ポイントです。

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WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

(以下ネタバレ有り)

1.今年のコナンは大人向け!?

 今年のコナン映画は作中きっての人気キャラ安室徹が中心ということで、若干既に子ども向けなのかよくわからない気もしますが、びしっと大人向けにしてきました。

 というのも扱う題材が公安警察という存在自体になっているのです。

 登場してくるのが警察庁公安部の安室さん、警視庁公安部の風見さん、検察庁公安部の日下部さんに弁護士の妃さんと上戸彩演じる橘さん、ということで司法関係がてんこもり。そのため逮捕~送検~起訴の流れや、司法修習生の話などがっつり司法の根幹にかかわる問題を説明することになります。相棒やHEROを見てないと、劇場でかなりこんがらがること請け合いです。

 そのうえで、起こる事件やギミックも大人向け。インターネットに接続した家具が爆発するIoTテロ、火星探査に不正アクセス、爆破されるのはIR(カジノ型統合リゾート)という現代社会をかなり反映したもの。子どもに分かれってほうが無理な気がします。その無理を通すために、冒頭から説明祭り。これは少ししんどく感じました。

 ただ、大人向けとしたのは安室さんの台詞につきますね。コナン君が唐突な安室さんに恋人を聞いたところの返答が、「恋人はこの国だ!」発言。公安警察として非常に燃え上がると同時に、人気キャラの安室さんに特定の恋人がいないことを確定させる発言にメタ的なものを思わず感じました笑。まあMI3見てたらスパイに恋人いないほうがいいのが目に見えてますし、いいんですが。

ってあれ?大人向けではなくて安室さんファン向けの方が正しい呼称かも。

2.お祭り騒ぎにしすぎてリアリティが…

 コナン映画特有の大爆発祭り。いきなりの爆発で思わず笑みもこぼれますが、少し今回は度を超えちゃったかな、と思います。カプセルが警視庁に落ちてくる!助けるために真犯人を追い詰めた!→ドローンでそらすことに成功!まではいいんですよ。そらした先が蘭たちが避難したカジノタワーだ!やばい!からのド派手カーアクション。ここがやりすぎに感じました。いったん落ち着いたのにまだやるのか、と。

 こうしたお祭り騒ぎにするために、少しコナン世界としてのリアリティが崩壊している面を感じました。

 まずはあまりにも小五郎一派すぎる警察のいつもの面々。高木刑事、目暮警部、白鳥警部、あげくは公安の風見さんと続々とコナンくんに情報を漏らしてくれます。流石に機密情報を、しかも容疑者の身内サイドに流出させつづけるなよ、と。

 カプセルをそらす場面では、キーパーソンとなる羽場さんを阿笠博士邸に置いて中継を結ぶわけですが、少年探偵団も丸聞こえだぞ、と。結構な国家機密レベルのことをべらべらと喋ってていいのかと。この映画だけ見たら特定機密保護法も必要な気がしてきます。そして、そのカプセルの警視庁落下事案も公安がなんとかしちゃうものではなくて、国家レベルで動くものでしょう。MIシリーズの時にも思ったわけですが、主人公無双のあまり国家の力があまりにも弱すぎでは。

 そして何より冒頭の盛り上げの為に爆発会場にいることがテレビでバレちゃう安室さん。安室さんは公安所属なのを隠して黒の組織にバーボンとして潜入しているはず。警察サイドとしてテレビに映っちゃまずいでしょ…これで組織にバレてないのは組織が雑すぎますよ。

3.伝えられたメッセージ

 今回の映画が伝えたメッセージはなかなかに社会派というか、殆ど火サス級でした。検察公安、警察公安それぞれの正義が激突した形になるわけです。

 と同時に、ドローンで日本を救ったのは少年探偵団。彼らの活躍の場を作りたいというメタ的な要素はあるにしても、博士がわざわざ名指しして日本を救うのは君たちだと言っているのはスクリーンのむこうに対してなのは明らかだと思います。

 こうした2つのメッセージは受け取れるわけですが、それならばもう少し子ども向けの題材でできないのかな?とも思ってしまいます。メッセージと内容の対象が少々ズレてるのは極めて勿体なく感じます。

 あとは単純に安室さんを悪者にできないがゆえに、違法捜査をしても自分で片をつければいい、つけられないから検察公安はダメという二項対立的に描かざるをえないというところも気になります。違法捜査は国を守るためならいいのか。どうせ社会派にするなら法と正義の矛盾をもう少しうまくついてほしかったのかな、でもそこまですると本当にコナンじゃなくなるかも、とも。

 来年は怪盗キッドがメインを張るようです。そのうち赤井さんもメインの映画があるんでしょうね。

 あ、大吉先生は好きな方の芸人さんですが今後声優のお仕事は断ってくださいねー