抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

「パシフィック・リム アップライジング」反省会

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 ハリルホジッチサッカー日本代表監督の解任とそれにまつわるJFA田嶋会長の言動に絶望を感じていますが、とにかく1週間映画館に行かないと4DXで見たくても見れなくなるのが惜しい作品の続く怒涛の日々が始まりました。W杯の前に映画館に通わないと。まずは全世界待望のパシリム続編から。

 まさかパシフィック・リム(物理的に)アップライジング(そして降下)だとは思いませんでした。

 シェイプ・オブ・ウォーターぶりにギレルモ・デル・トロ監督ってすげぇんだなと思いました。

 

パシフィック・リム/アップライジング(字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

(以下ネタバレ有り)

 1.パシリム愛を知る

遂に、遂にやってきました。俺たちのパシリムの続編が!!

と言っても、実は私はそこまで思い入れはないつもりでした。特撮の冬の時代にやってきた黒船といえる前作は実は劇場で見ておらずDVDで鑑賞。先にシンゴジラを見てしまったからなのか、特撮がこのタイミングでハリウッドでぇぇぇ!!的な興奮要素が少なくて、粗が気になってしまって。まあ楽しいけどな、って感じでした。でも今回見てわかりました。私、パシリム好きだったんだなぁ。

 以下不満点を述べるという名の反省会ですが、キーワードは「軽い」ですね。

2.反省会①イェーガーが軽い

 前作で熱くなった部分といえば、イェーガーの重厚感です。国籍等の特徴が表れたデザインや必殺技、一歩歩くごとのずっしり感。コクピットのメカ感。この辺が最高だったと記憶しています。

 今回はこれらが一掃されていました。イェーガーは高速戦闘を行い、必殺技の溜めやコクピット内の動きも簡略化されてしまいました。勿論、これはこれで良さを持っているので否定はしませんが、パシリムの魅力は何だったのかを思い出していくと少し残念に感じました。

 そして何より、ドリフトです。前作ではドリフトの難しさやパイロットの適性が重要視されていたはずです。だからこそ、その割にあっさりマコが乗れちゃったのが個人的にはマイナスでした。ところが今回は更にドリフトのハードルが低くなってます。ジェイクは久しぶりでも問題なし。100歩譲ってそれはよくても、アマーラともいとも簡単にドリフト。そんな簡単でいいの?アマーラ自身も過去の記憶から解放された瞬間が示されないまま乗れてるので、折角トラウマ描写をしたのに生かされなかった。

 イェーガーに関して言えば、新キャラの訓練生たちももれなくキャラ付けが弱かった。個々のキャラ付けは意識していたように感じましたが、2人1組で乗るのにチームとしてのキャラ付けが全くない。そのうえ、初実戦が最終決戦なので為すすべなくやられていくので個性が全く目立たない。アマーラの乗ったイェーガーに関しては、ヴィクが移動式の大砲を打ちまくってたほうが印象に残りました。

3.反省会② 言葉・フリが軽い

  全体的に読める展開の多かった今回。すぐにスクラッパーがラストで活躍するんだろう。この女の子とボイエガが一緒に乗るんだろう。中国の会社は悪者くせえが、資本を考えたら悪者じゃないんだろう、と。それ自体は正直いいんです。それでもアガるだけの力を持つ作品だと思うので。そこにニュートの裏切り。文句がある方がいるかもしれませんがこれもいい驚きだったと思います。

 問題は森マコの扱いです。マコの死自体はありえる展開だと思ったし、文句はありません。ただし、その死があまりにも軽すぎるのです。まず第1に死の直前にマコが送ったシベリアの座標は何の意味があったのか全く不明です。シベリアで敵イェーガーと交戦して終わりなので彼女が送りたかったメッセージが謎なうえに、彼らは確かめていないことになります。次に、マコに対するジェイクの感情・言葉の軽さです。刑務所送りを助けてくれて、かなり慕っていたわけだし、実際死の瞬間にもジェイクは大きく取り乱します。ところが、死んでからは全くマコのことを思い出すことなく、最後まで出てきませんでした。例えばイェーガーで殴り掛かるときに、マコの仇!!的なことを言って一瞬顔が思い浮かぶとか、ドリフトでマコへの思いを描くとか、やり方がいろいろあるはずなんです。前作の殊勲者だからこそ死のダメージが大きいはずなのに、影響がまるでないのはどうなんでしょう。

 言葉やフリの軽さで言えば、ヴィクとアマーラのやり取りも。2人が共闘する展開はわかるのですが、大きい・小さいで揉めたわけですから小さいスクラッパーに乗ったアマーラがイェーガーに乗ってるヴィクを助けて小さいのもいいと言わせるとか、合体したカイジュウを見て大きすぎるのも嫌ねぇ的なことをヴィクに言わせるとか。最悪そうでなくても、勝利の瞬間にヴィクとハグして喜びを分かち合う瞬間が訪れるとか。もっとうまくやれた気がします。結局助けてくれるスクラッパーに乗るのもシャオ社長だし、大気圏までくっついていく理由も重いほうがいいから。じゃ、スクラッパーじゃなくても重いイェーガーだったらなおいいのか、と。スクラッパーがくっつく展開は中国資本の影響なのかもしれませんが。

 細かいですが、ヴィクがアマーラに機械いじりしたいなら技師になれ、と怒るわけですが、そんな組織のはずなのに最終盤はただの技師のジュールスが指示系統に入ってるし。どんだけ人手不足なんでしょう。

4.反省会③10年が軽い

 本作は前作から10年が経過した設定になっています。

 その間の話は冒頭等でされているわけですが、ジェイク含めわかりやすく言えば平和ボケしてるわけですよね。10年前に終わったんだ的な話も出てきました。そのくせに、カイジュウが乗っかったイェーガーへの反応が薄い。10年ぶりの戦いだってのにそれをまるで驚いていない。

 まあそれは冷静な訓練された戦士ってことでいいかもしれません。では、お金の話はどうでしょう。10年前は予算がつかないとかいって壁を建設していたはずです。最終決戦から10年も経ち、しかもその決戦には勝利しているのにどこからイェーガーのお金は出ているのか、そんな状態で無人機の世界中での配備にシャオ社は勝機を見出すのはよくわかりません。

 極めつけは戦術問題です。10年前に香港では各個撃破されてしまったのにも関わらず、今回もメガカイジュウ相手に各個挑んでは撃破されるという戦術のアップデートがまるでされていない。何のために訓練してたんだよー!!

5.反省会まとめ

 いろいろブースカ言ってきました。更に細かいことを言えば、東京と富士山が近すぎとか、東京描写がひどいとか、3体の怪獣が富士山目指してるなら東京では出会わないとか、ネイトが大人すぎるのにクソガキジェイクがそれに影響されてないのに父を何となく超えてるとか、無人機暴走はアベンジャーズやんとか、スクラッパーは殆どバンブルビーっやん、とか文句はたーくさん出てきます。

 まあ結局のところ、ここまで書いてきたような「俺だったらこうする!!」が無限に出てくるのがパシリムらしいのかもしれません。そしてそれと同時にこうしてあーだこーだ言えることに感謝しないといけない作品でもあると思います。

 とりあえず5月11日の金ローを楽しみに待つ!!!