抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

超メガ盛りの「ジオストーム」成分表示。

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 1月公開の映画なのに2月が終わりそうです。すいません。取り上げるのは「ジオストーム」。

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WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

(以下ネタバレ有り)

 1.ディザスタームービー特有のB級感。

 予告編を見ていただければわかるように、地球の異常気象をコントロールする衛星が壊れて大変だ!地球で天災祭り!!という感じ。そのため、「アルマゲドン」「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」といったディザスタームービーの系譜に連なる映画となるわけです。

 こういう映画って、脚本の粗を指摘してあーだこーだ言うよりも、映像と災害の凄さを楽しむのが相場なので期待値を上げすぎず見に行きました。

 さあ、実際始まってみると確かに楽しい大災害祭りではあるのですが、期待しているほどの災害描写がなく、予告編で見れたのが殆ど。種類を挙げれば、津波竜巻落雷雹熱波に寒波。果てには台風とかを攻撃する用と思われるレーザーが直接モスクワを襲いました。それもう異常気象ではないような…?

 まあとにかく異常気象に関してはある程度楽しかったです。ただ、それだけで終わらせられない映画でして…

2.お子様ランチ大人版…?

 この映画、異常気象だけを扱っているパニックムービーではないんですね。異常気象を引き起こす気象衛星を直すという宇宙パートはさながらゼロ・グラビティ気象衛星に異常を仕込んだ犯人を捜すミステリ要素。更には追い詰めてからの格闘シーンにカーチェイスまでやってくるからさあ大変。さらに解決に向けて家族・恋愛・兄弟という人間関係まで内包しだすのですからお腹いっぱい。更にラスト付近ではまんまアルマゲドンまで!!さしずめいいとこだけ集めようとしたお子様ランチ、あるいは食べ放題で肉だけ集めたバカ皿といったところでしょうか。こうした多種多様に詰め込まれた要素を中途半端にまじめにやろうとするので、異常気象バンザーイを満喫できないのです。

3.野暮とはいえ…

 野暮と分かっていても、突っ込まざるを得ないところが多かったので一部だけツッコミを入れさせてください。

 まずそもそもの設定。17か国が頑張って人とお金を結集させて作ったのにアメリカが情報・管理を独占してるっていうのにまず納得がいかない。中国がそれを許す気がしない。あげく、その自爆権限がアメリカ大統領持ちっていうのは本当にありえない。国連事務総長とか、専門の国際機関のトップであるべきだろう。だからこそ、国務長官がクルー1人を抱き込んだだけで世界中が異常気象に見舞われる脆弱性を持つ欠陥システムとなるのである。そしてそう!脆弱性といえば、国務長官の側も。主人公サイドが「ウイルスが入っているから衛星を停止しよう!」というのはわかるんですが、何故手動で再起動すればウィルスのいない状態になる!というレベルのウィルスしか仕込まれてないんですか。バカですか。

 脆弱性といえばもう1点。大統領周りの警備!シークレットサービスが1人裏切っただけで、重要機密のコードを盗まれ、挙句身柄まで確保される大統領。彼女が善人サイドだからよかったけどそうじゃなかったらどうする気だったのか。ハラハラさせられるコードの奪取シーンをカットしているし、その割に車の運転しながら射撃の腕が完璧という超人ぶりを披露しています。まあ、脚本上の無茶を彼女の超人的活躍でごまかしているのでしょうね。

 そして、異常気象を扱ううえで最大の欠点が「ジオストーム」の存在です。現在起きている異常気象が止まらないとジオストームが起きて大変だ!っていうんですけど、それがどれほどの威力なのか、説明が全くない。映像で表現できなくても被害総額や死者予測などで現状との比較ができたはずなのに全くしない。何のために今やっているのか、という緊迫感が全く生まれませんでした。

 

 まあ他にも中途半端にメキシコに感謝しろ的な反トランプメッセージをいれてみたり、本当に大統領が犯人だったらどう止める気だったんだとか、これだけのことしておいて、まとめは未来を共有すればいいで済むのかとか、チェンさんが殺されてるし兄貴が暗号を使っているのに、暗号を使わない弟くんとか。

 期待値ハードルガン下げでいって大正解でした。まあ個人的にはこれがかなり日本で売れて、デトロイトがちっともって感じなのは、どうなのかなぁと思いますね…