抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

明るく無邪気なスパイダーマン誕生!「スパイダーマン ホームカミング」

どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

以前MCUに追いついてみた関連で、スパイダーマンも追いついて準備万端!そんな状態になって公開されて早3週間。やっと見に行くことができました。

tea-rwb.hatenablog.com

 

スパイダーマン:ホームカミング (字幕版)

 

Filmarks4.0

WATCHA4.0

(以下ネタバレ有り)

 1.とにかく明るいパーカー

 サム・ライミ版もマーク・ウェブ版もピーター・パーカーはどこか暗く、また正義や力の責任について悩み倒すヒーローで、ヒーローになること、ヒーローであることに悩むキャラクターでした。一転、今作のホムカミではピーター・パーカーは学生生活ともかなり地続きの明るい性格となっており、全編通して割と爽やかになっています。

 学校でのピーターの立ち位置自体はこれまでとあまり変わらないいじめられっ子的なポジションでした。これまでは、今作でも登場したフラッシュにボコされたりすることでいじめられっ子であることを表現していましたが、今作は極めてスマートにイケてなさそうな友人=ネッドにデス・スターを作ろうと話しかけられることで、あっ、彼のスクールカースト下層なんだな、ってわかるようになってます。ただ、ヒロイン・リズも所属する全米学力コンテストのメンバーに選ばれたり、バンドに入っていたり、そこそこのコミュ力とかなりの学力を兼ね備えていることもわかります。

 さて、本作のピーターはシビルウォー以前に蜘蛛に噛まれて身体能力を獲得していることになっています。お馴染みのベンおじさんの件もナシです。

 シビルウォーでトニー・スタークに誘われアベンジャーズに加入した気になり、トニーを目指してワクワクして毎日を過ごしていくことになります。トニーに与えられたスーツでご近所での人助けを行って行く中で、ヴァルチャーを初めとする今回のヴィランたちの悪行を見つけます。そして彼らを追っていく過程でフェリー事件を起こしてしまい、一度スーツを取り上げられ、スーツがないとダメな君にスーツを着る資格がないと突き放されることに…。

 一学生として生きていくことにしたピーターは、ホームカミングにリズを誘います。その当日、リズの家に行ってピーターは驚愕します。リズの父親であるエイドリアン・トゥームスがヴァルチャーであったのです。スーツを取り上げられていたピーターは昔のスーツでヴァルチャーの企みを止めるために奔走するのです…

 まあ正直、必要だからとスカウトしといて、その後は放っておいて、スーツ弄られたことにイラッとして、彼なりに頑張ったパーカーからスーツを取り上げて最後に掌を返すトニーには、えぇ…と思う方もいるかもしれませんが、正直これまでのアイアンマンシリーズやアベンジャーズでしてきた所業や感情から、トニーってそういう人だぜって思うよね。

2.マイケル・キートンが光るヴァルチャーの好演

 本作のヴィランであるヴァルチャーでもあったエイドリアン・トゥームスは非常に魅力に溢れた人間でした。『アベンジャーズ』後のチタウリの残骸撤去業務をトニーのダメージ・コントロール局に奪われた際にも、部下達の心配をしています。また、その後8年間に渡って武器の密売を行う根底には家族を守るため、という強い思いがあるのです。また、ピーターに正体を明かした際も、娘リズを救った恩から一度は見逃し、刑務所に入った後も、恐らく次回作のヴィランになる男にスパイダーマンの正体を明かしませんでした。まさに、男気と人情に溢れる人物だったといえます。

 彼との戦闘、交流がベンおじさんの死、そして彼の「偉大なる力には大いなる責任が伴う」という台詞の持つ役割の一端を担っていました。ピーターが真に大人に、そしてヒーローになるために非常に大きな役割を果たしていたと言えます。

3.まだまだいる名脇役

 ピーターの友人のネッドをはじめとした学友は素晴らしかった。ちょうど良い口の軽さに、ネット系での万能さ、オタク気質。そして、リズより魅力的に見えていた(好みの問題?笑)ミシェルはまさかのMJだったという。彼女は次回作以降でチーム・スパイダーマンに加わるのか、あるいはヒロインになっていくのか…。

 MCUでの監督業から解放されたジョン・ファブローの演じるハッピーも、というかハッピーが学校に来たシーンでのトイレから出てきた男の子も最高でした。必要以上に入念に手を洗うあの間!爆笑でした。

 そして、忘れちゃいけない、ネッドがスーツの補助輪モードを解除したことで現れたAI"カレン"。彼女との会話は軽妙で、機械と人間のディスコミュニケーションぶりが実に面白かったですね。ダメージ・コントロール局に閉じ込められた際のの会話や新機能のテストがその後の実戦に生きたのはアイアンマンのトライ&エラーを思い出させてくれました。

4.初めてのMX4D

 ちなみに個人的なことですが、今回初めてMX4D(+3D)での鑑賞でした。いやー、結構値段するんですね。そして揺れる揺れる。ま、一番揺れたのは亜人の予告編だったような気もしますが。飲んでる途中に揺れるとこぼすような気がしてなかなか飲み物に手を伸ばせませんでした笑。

 ただ、初めてはコレで良かったと思います。トランスフォーマーだとただでさえ情報過多なのにさらに凄いことになるし、かといってアクションがない奴だと勿体ないし、ということで。

 あとは、いい加減マーベルの映画見に来ているならスタッフロールの途中に帰る客がいなくなることを願うのみです。