抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

MCUに頑張って追いついてみた(番外編)

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。先だって、MCUに頑張って追いついてみました。

tea-rwb.hatenablog.com

 しかしですよ、MCUの次回作は「スパイダーマン:ホームカミング」じゃないですか。これまでのスパイダーマンを1作も見ていない!!そして無料期間がまだ残っていたU-NEXTにスパイダーマンシリーズがあるではないか!!

 ということで、初代スパイダーマン3部作&アメスパ2部作を観てみた感想です。

 スパイダーマン

スパイダーマン (字幕版)

Filmarks4.0点

WATCHA4.0点

 ヒーローとして戦うきっかけは、好きな子の彼氏が車を持っててるのがうらやましく、車を買うための軍資金がほしいから。そのはずが、叔父を失ったことから人のためにその力を使うことを決意し、ヒーローになることの覚悟をしっかりと持っていくお話。ピーターはヒーローに自覚的になったのではなく、期せずしてなっちゃったタイプなので、手に入れた力を制御できるようになるまでをもう少し描いてくれると嬉しかった。

 また、その中で、彼にとっての親が誰であるか、を失ってあるいは、危機にさらされて初めて気づくという物語でもある。父親に関しては、ヴィランである側にも父子の物語があり、両者がある種対比されている。すなわち、天才の息子で凡庸故に息子扱いされてこなかったハリーと、実の親ではないものの愛情を注がれていたピーターとの対比である。

 その肝心のヴィランが正直弱いように感じてしまう。というか、MCUで次元違いの敵を見過ぎたせいだろう。多重人格的な自己の表現法として鏡の中の自分という描き方は面白かった。

 でもさ、マスクで息子は気づかないもんかね?っていうかピーターの一日での突然変異に誰も異変を感じないかね?スーツはバレずに作れるもんかね?ピーターはどうやって事件を知って救出に行くのだろうね?と現実的に突っ込みを入れざるを得ない部分も。

 ヒロインMJとは、お隣さんで幼馴染みというタッチ的展開。なのに彼氏をピーターの周りで取っ替え引っ替え。一途なのにうまく喋れないオタクなピーターと比べて、控えめに言っても、お前、コイツはやめとけって言いたくなる。いい人だとは思うんだけどね。

スパイダーマン2

スパイダーマン2 (吹替版)

Filmarks3.4点

WATCHA3.5点

 ヒーロー「である」ことの難しさとその葛藤が描かれている本作。しかし、前半があまりに冗長。もう少しまとめてほしい。

 ヴィランは最後自我を取り戻し、いいやつになって死んでいくが、前回の方が弱かったがしかし、キャラは立っていた。っていうか、スパイダーマンが消えて新聞記事になるのに、グリーンゴブリンが消えたことがさして話題にならず、同時期にどう見ても怪しい死に方ををしているオズボーンは疑われないのか、動機までカンペキだぞ、あいつ。

 デッドプールと同じように自分の正体を隠しながら、愛する女性のために必死に戦うピーターはかっこいいが、ヒロインとしてのMJはデッドプールとは大違い。和牛の結婚式抜け出してきたネタを100回Youtubeで観てこいと言いたい。ついでに、舞台や看板まである女優になってて、著名人と婚約しているのに街角のカフェでキスしてとかいうお花畑な頭もどうにかしてほしい。

スパイダーマン3

スパイダーマン™3 (吹替版)

Filmarks3.6点

WATCHA3.5点

 ゴブリンを受け継いだハリー、叔父の仇サンドマン、地球外生命体で悪を増幅した黒いスパイダーマンヴィランが多すぎて、話の筋がまとまってない感じ。

 MJは前作でヒーローであるピーターを受け入れたのに、割とすぐ不安になりすぎで、正妻の余裕がなさすぎ。別れたのはハリーの指図でも、キスしちゃってるから浮気しとるやん。

 テーマとしては、「許し」が挙げられるだろう。復讐の連鎖を止めるために許しを与える、そういう意味では叔母さんは慈母のような存在だった。ピーターも主人公なので、しっかりと尺を割いて悪行からの許し(ハリー&サンドマンへの許し)が描けていた。

 でも、ハリーはピーターの話を聞かずに殺しにかかり、恋仲を引き裂き、と完全に敵対したのに最後参戦して庇ったからそれでOKなのか、お前もピーターを許してないで許しを乞いなさい。っていうか、バーナードはその事実を早々に教えておきなさいよ。

 ブロックに関しては、完全に自業自得。ちょっと調子乗り状態のピーターがやり過ぎただけで、写真偽造してバレたわけだし、教会で懺悔するかと思いきや逆恨み。

 というわけで最後まで慈母の叔母さんと、金の亡者だった社長以外は因果応報という言葉のよく似合うお話に。

アメイジングスパイダーマン

アメイジング・スパイダーマン (吹替版)

Filmarks3.8点

WATCHA4.0点

 初代の1作目と比べると、手に入れた突然の力の制御に困惑していたりする描写があるのはGood。ただ、叔父さんの死に関しては、今作の方がピーターが明らかに悪い。金足りないのをゴネて駄目だった当てつけで強盗逃がすのはどうなのよ。

 当初は私怨でワルを懲らしめつつ、叔父さん殺しの犯人を捜していたところから、人助けに変わり、そして自分の蒔いた種のケリをつける。話としては通ってるに見えるが、当初の動機たる叔父さん殺しの犯人捜しはいいのか?

 ついでに軍用病院でのテストの件も当事者死んでないし、多分止められてないような。今回でそれは無しって方向に動いたことを明確化しておいてほしい。両親の死については、次回のカギになるっぽいにおわせ方。

 初代と違って、彼自身がヒーローになることに酔っていすぎだし、ヒーローになるのは責任感。根本は初代と近しいけど、初代のように叔父さんの言葉だとわかりやすい演出がほしい。そういう意味で初代にやや軍配かな。

アメイジングスパイダーマン2

アメイジング・スパイダーマン2 (吹替版)

Filmarks3.7点

WATCHA3.5点

 冒頭のご両親の部分から結構カロリー高め。しかも、両親の秘密を探った結果自分がなるべくしてヒーローになったと知ったパーカー。故に親友を救えない苦しさも。

 ただね、結論的に言えばほとんどのヤツが自業自得で話が片付いてしまうと思うんですよ。

 ピーターがグウェン父との前作での約束を破ったせいでグウェンは命を落とすし(コレに関しては、グウェンも悪い)ついでにピーターが卒業式に遅刻するのも自分が悪い。卒業式直前に事件はないかい?とか飛び回るなよ。ハリーは明らかに自信過剰で逆恨みだ。親父があれだけ長生きしたんだから、そこまで焦ることかよ、今すぐは死なないだろって冷めちゃいました。エレクトロとなるマックスは登場時から溢れるサイコ感を醸しだしていたし、彼も結局可哀想な面はあるものの自己顕示欲に溺れていき一人称も俺に変わってます、自業自得ですね。

 あと話の要素がまとまり切れてないのかな、と思いました。特にエレクトロ戦で町中の電気が奪われたのは分かるんだけど、飛行機衝突のタイムリミットを切ってるのは本筋に関係ないし、スパイダーマンもそのために動いてないんだからいらなかったでしょう。ライノの登場もまぁ3につなぐ意味もあるのだろうが、扱いが軽すぎてちょっと可哀想。